白人知的障害者を監禁・暴行してネット中継した黒人4名逮捕、米国で

2017年1月11日 12:06

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記事提供元:スラド

 米シカゴで、知的障害を持つ白人男子を監禁し暴行を加える様子をネット生中継していた黒人4名が逮捕されるという事件が発生した。これに対し、一部白人の間で黒人らによる人権活動を「悪者」にする動きが出ているという(ギズモード・ジャパンCNN)。

 容疑者らは被害者を縛り上げて暴行を加える様子を撮影した動画をFacebookに投稿していたのだが、容疑者らが動画中で「Fuck Donald Trump」「Fuck white people」などと発言していたことから、一部の白人らがこれを黒人に人権運動「Black Lives Matter(BLM)」に結びつけてこれを批判するような発言を行っており、新たな問題となっている。

 BLMは、2012年に米フロリダ州で起きたトレイボン・マーティン射殺事件(フロリダ黒人少年射殺事件)を発端とした活動で、黒人も白人も命は平等に尊重されるべきものだ、という活動。しかし、これに対しては「逆差別だ」と曲解する人々も存在するという(ハーレム・ジャーナル)。

 報道によると、今回起きた事件に対して警察は「障害者に対するヘイト事件である」とし、人種問題としては扱っていないようだが、「反トランプ派黒人による犯行」のように伝える報道やSNS投稿があり、「BLMKidnapping」なるハッシュタグを使ってBLMと関連付けようとする投稿もあるという(HuffingtonPostSALON)。

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