【株式評論家の視点】アグレ都市デザインは価格以上の価値を顧客に提供できることが強み

2017年1月11日 08:20

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 アグレ都市デザイン<3467>(JQS)は、昨年3月18日に東京証券取引所JASDAQに上場。新築一戸建ての設計・施工・分譲、分譲住宅に関する調査・研究・コンサルティング業務を行っている。戸建販売事業においては、自社ブランドである標準グレードの「アグレシオ・シリーズ」、中~高級グレードの「エグゼ・シリーズ」、最高級グレードの「イルピュアルト・シリーズ」を展開している。

 同社では自社一貫体制を導入することで様々なセクションを自社で抱え、建物づくりのための多岐に渡るプロセスを可能な限り社内で対応しており、外部に建物づくりのプロセスを委託することで発生する外注費、外注管理コスト、中間マージンなどを抑え、価格以上の価値を顧客に提供できることが強みとなっている。

 今2017年3月期第2四半期業績実績は、売上高が44億4100万円、営業利益が2億3300万円、経常利益が1億9100万円、純利益が1億3100万円に着地。販売手数料は当初計画より増加したが、広告宣伝活動の効率化による広告宣伝費の削減など販売費及び一般管理費の圧縮が奏功した。

 今17年3月期業績予想は、売上高が114億6900万円(前期比32.5%増)、営業利益が6億1200万円(同15.2%増)、経常利益が5億円(同18.1%増)、純利益は3億3600万円(同16.5%増)を見込む。配当は期末一括35円を予定している。

 株価は、昨年10月12日につけた分割後の安値830円から12月19日に分割後の高値1140円と上昇した後、高値圏で保ち合いを形成している。同社は、トヨタホーム東京といったハウスメーカーやディベロッパーから戸建分譲事業の事業企画を請け負っているが、商品企画力から設計・施工、販売までをトータルでコーディネートしており、今後の展開に期待が高まる。来3月期2ケタ増収増益が観測されている。今17年3月期第2四半期業績は計画を上回り好調に推移しており、2月3日に発表が予定される第3四半期決算で戸建住宅の販売が順調に推移していれば、通期業績予想の上ブレも視野に入る。今期予想PER9倍台と割安感があり、配当利回り3.2%と利回り妙味もソコソコある。25日移動平均線がサポートしており、昨年3月18日高値1233.3円奪回から一段高へ向かう可能性はある。決算発表前に押す場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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