【CSR(企業の社会的責任)関連銘柄特集】ベステラの吉野佳秀社長に聞く:『世の中を変える』ミッションは社会貢献にあり

2017年1月4日 12:02

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

ベステラ<1433>(東マ・100株)は、プラント解体分野でのサービス拡大を通じて、解体を中核とするトータルマネージメントの提供を目指している。

ベステラ<1433>(東マ・100株)は、プラント解体分野でのサービス拡大を通じて、解体を中核とするトータルマネージメントの提供を目指している。[写真拡大]

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~ベステラ株式会社 吉野佳秀社長に聞く~

■独自開発の「プラント解体の仕組み」、原動力・強みに!

 ベステラ<1433>(東マ・100株)は、プラント解体分野でのサービス拡大を通じて、解体を中核とするトータルマネージメントの提供を目指している。  同社のコンセプトの1つに、『つくった人には壊せない』がある。これは、解体はつくる手順を逆に辿ったのでは解決できない課題が多いことを示唆している。  解体には多分野に跨る手続きをはじめ、ダイオキシン、アスベスト対応など専門的知識、技術など、建設とは異なった手順、新しい技術・工法を創造することであり、『解体』という新しい概念で仕組みをつくることを意味している。  幾多の障害乗り越えながら独自開発した「プラント解体の仕組み」が、同社の知的資産となり、成長の原動力、強みとなったが、さらに、解体事業の周辺分野では3D(Scanning・Modeling・Printing)計測BIM・CIM事業を立ち上げ、さらに人材育成派遣事業を加えた3領域で事業展開している。

■鉄球1個が暗示した『様変わり』

 社長吉野佳秀氏の話は、23歳であった頃のある日の出来事から始まった。 ロープで吊った一個の鉄球が建物に当たるたびに壁が崩れる。この光景に目を疑い、唖然としながら「凄い!」と絶句したのだという。  当時は人力と鎚で壊すのが普通であったから驚いて当然のことだが、そのとき彼は、技術や工法が進歩することで、安全性を高め、効率的効果を生む仕組みへと『様変わり』することを瞬時に悟り、驚いたのだろう。いまでもその瞬間の出来事が、深く心に刻まれているという。

■「挑戦するから結果が生まれる」

 還暦まで2年となり『遣り残したことはないか』と自問したところ、即座に25年続けている『ゴルフのハンディ15をシングルに』、若い頃病弱であったので走ることに縁のない『マラソンで完走する』、そして、起業したからには『上場をしたい』と、3つの目標が浮かんだのだという。現在では、ハンディ8でシングル、マラソンは今では8回完走しフルマラソンランナー。さらに会社設立42年、74歳にして上場も実現し、3つの課題を成し遂げたのである。  あの時、時間がないと思案し諦めていたら・・・。挑戦が良い結果を生んだと振り返る。

■50代の奇跡~ロボット「りんご☆スター」開発

 父の死後、母が引き継いでいた吉野商店は鉄鋼所の鉄屑回収。2時間ほどで終わる仕事を細々続けていた。鉄球ショックの後、解体現場のような処なら一度に大量回収できる!と会社をつくったが、苦労連続のうちに7年が過ぎる。そこで一念発起し、マーケットが大きい東に仕事を求め、故郷名古屋を後にし、千葉で看板を上げた。だが、簡単に仕事が出来る状況ではなかったようだ。  その頃、いま話題の豊洲埠頭はエネルギ―拠点であり、東京電力の火力発電所や東京ガスのガスタンクなどがあり、その移転計画が進められていたが、幸い発電所撤去の仕事を落札、約4年撤去作業に携わったという。  彼は、現場から立並ぶガスタンクも何れ撤去されると思うと、直径40mという世界最大級のタンク解体の仕事が何としても欲しく、気懸りで仕方なかった。  しかし、当時はガスタンクを造る人はいるが、「空タンク解体」を手掛ける者はいなかった。挑戦のチャンスだが解体方法が解らない。それからはガスタンクを眺めては、壊す方法を考える虫に取りつかれた日々を送っていた。  偶然のことだが、ふと、りんごの皮をむく姿が瞼に浮かび、タンクの上から外郭を切り取り自然に落下する光景さえも描いていたのだという。  これが、リンゴの皮むき工法、『溶断ロボット』「りんご☆スター」誕生への出発点となったのだった。  その時の気持ちを吉野社長は、柄でもないと照れながら「神様が50年の苦労にご褒美として背中を押してくれた。この時があって今日のベステラがある。」と述懐する。

■50代の奇跡~世の中が変わった

 東京電力傘下企業で行った実験で、「リンゴ皮むき工法」の開発に成功したニュ-スが流れた朝、待っていた東京ガスから声が掛かり、説明するとその技術が欲しいと言われたが、結局、その場で業者登録し、その後相次いで出光、千代田工商などとの営業契約を決めた。  念願の受注が叶ったお礼の言葉に、当時の流行歌「おら東京さ いくだ」に例え『田舎者が、突然歌舞伎座の舞台に登った気分だ』と表現したと明かしながら、『私に奇跡が起った。50代から世の中が変った』と呟く。  仕事欲しさの一念で4年近くも思考して生んだ宝ものだった。創造の魅力、特に特許技術の有難さを味わいながら、専門業者として解体の仕組みを考え、公開することを決意している。

■第2の柱:3D技術に、とんでもない使い道が・・・

 解体に特化した3Dレーザー計測サービスは、本業とデータ分析技術を結合した情報の提供が事業だ。  新しい社会価値の創出へのプロセスとして、この事業の5STEPアクションプラン(設備計測・応用計測・解体/改修・データベース化・情報化施工)に取り組み、解体工程・保守も「見える化」できる方程式「IoT×解体」を目指している。  吉野社長は、3Dには未だ誰も気付いていないが、とんでもない使い道がある筈だと確信している。  大学との共同研究では自律行動型ロボット開発を進めている。完成も近いとみられるが、その使途にはとんでもない使い道として、既に幾つかのプロジェクトが視野にあるようだ。

■とんでもない使い道に・・・原発解体も視野に?

 同社は現在、溶鉱炉跡地で掘り出された20~30トン級の超巨大な鉄塊を使い、色々な作業実験を行う予定だ。「つくった人には壊せない」ことを再確認し、同社の技術が社会に役立つチャンスは近いことを想定したかのように、この作業に東電の参画や、関係メーカー、重機メーカーなどの参加を促したいと話す先には『とんでもない使い道』として、原発解体?が視野にあるようだ。

■課題3本目の柱「人材事業の充実」

M&A、連携で拡充策の具体化が近い!

 当面の課題は、3本目の柱として人材事業の充実を挙げる。食っていくだけの事業に止まらない強化策を『来年には一寸格好良いところ』をお見せできると自信ある口振りだ。要は3・4年先世の中がどう変わり、何が起こるか先見性次第だと指摘する。  『売上げ1000億円を目指す』といって馬鹿にされるが大真面目といいながら、それが出来る経営者を探し出すことが一番大事な仕事だと続け、愚公移山の話(中国古諺)を持ち出すなど、M&A、連携も含めた事業拡充策は具体化が近い様子が伺える。

■最後に、「我々は世の中を変えるために上場した」と訴える

 日本の解体技術、「奇麗に美しく対応」する技術は、世界中何処にもない技術だ。世界の会社にするために、社員を育て、皆が考える会社、フェアで不正の無い会社が到達点だ。そうであれば、我々は絶対に勝てる。負ける理由は何処にも無い。といい切り、株主にはその辺を理解してほしいと訴える。

 吉野社長は「我々は世の中を変えるために上場した」と力強く訴える。  「もっと簡単に工事ができ、苦労を減らす」ための見方、考え方に取り組むベステラの先にこそ、ミッションの到達点「世の中に貢献できる事業」がある筈だという。  若いあの日、深く心に刻まれた感動が、ベステラに確りと刻み込まれているようだ。

【業績予想:16年12月9日】

 17年1月期通期業関見込みは、売上高47億円(前年実績比22.2%増)、営業利益4億85百万円(同8.4%増)、経常利益4億88百万円(同5.3%増)、純利益3億13百万円(同7.0%増)と好調であり、1株当たり当期純利益は113.86円を予定している。

【株主還元】

(1)配当については、期末配当30円を予定し、中間期配当10円と合わせて、年間合計配当は40円の予定である。前期年間配当は90円(内上場記念配当20円を含む)であったが、16年2月1日付株式分割(1:2)を実施しており、前期は1株当たり年間配当は45円相当する。 (2)株主優待は、中長期的保有を目的に実施する。1単元(100株)以上保有株主(毎年1月31日現在の株主名簿に記録された株主)を対象に、2,000円分のQUOカードを贈呈。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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