ペヤングのチョコやきそば「ギリ」、バレンタイン商戦に参戦

2016年12月27日 09:15

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まるか食品「ぺヤングチョコレートやきそば ギリ」のパッケージデザイン。(画像:まるか食品公式サイトより)

まるか食品「ぺヤングチョコレートやきそば ギリ」のパッケージデザイン。(画像:まるか食品公式サイトより)[写真拡大]

 インスタントやきそば界のロングセラー「ぺヤングソースやきそば」で知られるまるか食品が、この冬、新商品を発売してバレンタイン商戦に参戦する。その名も、「ぺヤング チョコレートやきそば ギリ」。キャッチコピーは『やきそば×チョコレートの新感覚のスイーツぺヤング!』だ。

 同じ方向性のものとしては、過去に明星が「一平ちゃん夜店の焼きそば チョコソース」という商品を発売した例がある(こちらは既に生産終了の模様)。また、2013年のことであるが、日清食品が同社運営の「インスタントラーメン発明記念館」において「バレンタインデー特別企画!ハート形チキンラーメン手作り体験」というイベントを行った事があるそうだ。従って、チョコやきそばも、バレンタイン向け即席麺も、何も初めての試みというわけではない。

 しかし、にも関わらず、この、パッケージを一見しただけで心に響いてくる名状しがたきまでのインパクトは一体何であろうか。

 よく知られているように、バレンタインデーにチョコレートを贈る風習は、日本で生まれたものである。その発展系たる義理チョコの概念もまた同様に日本に起源を持つ。さらに近年、「友チョコ」や「自分チョコ」などの更なる派生形も誕生している。

 義理チョコを単なる社交辞令的悪習とみなす向きもあるが、しかし「義理チョコというものがあるおかげで本命チョコがそれに紛れて贈りやすくなる」という一面もあるのではないだろうか。チョコをもらった人間には、それが本命かもしれないと期待する権利の一つくらいはあるだろう。

 ただし、もらったチョコがやきそばだった場合はその限りではない。それはどこからどう考えても「ギリ」だからだ。

 「ギリ」の発売予定日は2017年1月16日。メーカー希望小売価格は税別185円となっている。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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