『ラブライブ!』『アイドルマスター』『アイカツ!』『プリパラ』の違いとは?

2016年12月15日 09:03

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アイドルアニメ『ラブライブ!』『アイドルマスター』『アイカツ!』『プリパラ』の違いとは?

アイドルアニメ『ラブライブ!』『アイドルマスター』『アイカツ!』『プリパラ』の違いとは?[写真拡大]

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 あなたはライブシーンを手描きとCG、どちらでみたいですか?

 今はアイドルアニメの時代なのか、どんどん新しいアイドルアニメが出てくるけど、ぶっちゃけなにが違うのかよくわからん。という方のために、説明します!

  単純にストーリーが違う――といってしまえばそれまでですが、もっと根本的な違いがアイドルアニメには存在するんです。

 というわけで、今回は女の子アイドルアニメの代表格である『ラブライブ!』『アイドルマスター』『アイカツ!』『プリパラ』の違いに触れながら、一口にアイドルアニメと言ってもこんなに違うんだゾ! という話をしていこうと思います。

■『ラブライブ!』『ラブライブ!サンシャイン!!』


ラブライブ!サンシャイン!!
 スクールアイドルμ’s、及びAqoursの活躍を描いたこのアニメ。このアニメの世界では、スクールアイドルという学生達のアイドルグループがとても流行っています。物語は、スクールアイドルの一大イベント「ラブライブ!」での優勝を目指し、少女達が時に壁にぶつかり、時にケンカして、それを乗り越え成長していくといったもの。アイドルモノでありつつ、スポ根モノでもあり、ストーリーが濃厚で面白いです。

  アニメのライブシーンは手描きとCGを融合させたものです。どちらも楽しめるようになっていますが、CGのレベルに関してはもうひと頑張りは欲しいというところ。

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■『アイカツ!』『アイカツスターズ!』


アイカツスターズ!
 『ラブライブ!』は深夜アニメで、『アイカツ!』は夕方に放送している女児アニメ。だから対象にしている層が違う!( ・`ω・´)キリッ

  なんて単純な話ではありません。『ラブライブ!』は夕方にNHKで放送されましたし、『アイカツ!』だって大人がみても十分面白いです。放送時間や元々のターゲット層以外に、大きな違いがあるのです。

  『アイカツ!』『アイカツスターズ!』は『ラブライブ!』とは違い、プロのアイドルたちの活動を描いていています。そのため、オーディションだったり番組の収録だったりと、プロとしての仕事や、そこで出会う人々とのやりとりも描かれています。一方で、部活モノにも見られるような青春らしい要素では、『ラブライブ!』に劣るかもしれません。が、とにかくキャラクターの数が多く、夕方のアニメであるため話数も多く(『アイカツ!』は全178話)、ゆっくりじっくりとキャラクターが掘り下げられています。

『ラブライブ!』との大きな違い
 『ラブライブ!』のアニメは一期二期それぞれが一クールであるため、一クールとしての話の濃密さはアイカツシリーズよりも上ですが、その分もっと掘り下げてほしい要素が多く物足りなさを感じる方もいるかと思います。その分アイカツシリーズは一クールごとの深みは劣るかもしれませんが、じっくりとキャラクター達を掘り下げて成長させていくため、通してみるとかなり濃厚なストーリーになっています。これに関しては話数が違いすぎるので仕方ない部分ですが。

  肝心のライブシーンは全編がCGです。CGのクオリティは回が進むこと毎に増していき、現在のCGクオリティはTVアニメ版『ラブライブ!』より高いと言っても過言ではないでしょう。ただ、手描きとCGでは長所が違うため、どちらの方が良いと思えるかは好みの問題です。

  たとえば、いくらCGのレベルが上がっていると言っても、しっかり書き込まれたクオリティの高い手描きライブシーンと比較すると、動きの滑らかさはやはり劣るように感じます。一方、ライトアップ等の派手な演出はCGの方が綺麗で賑やかに感じます。アイカツシリーズのライブシーンは仮想空間のようなところで行われるため、そういったCGならではの演出が生きてくるのです。

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■『プリパラ』


プリパラ
 こちらも『ラブライブ!』同様にアイドルが流行っている、学生達が気軽にアイドルをやることのできる世界が舞台になっています。ライブシーンは全編がCGで、仮想空間内で派手なライブを見せてくれます。アイカツシリーズ同様に話数の多い女児アニメですが、『アイカツ!』との大きな違いが多々あります。

『アイカツ!』と比較する人がいるけど、実はかなり傾向が違う
 違いの一つは、曲の傾向が違うこと。アイカツシリーズに登場する曲の多くは、実際のアイドル曲のようなものだったり、JPOP!というようなものだったりと種類がとにかく豊富なのに対し(実際アイカツではボーカルを声優ではなくアイドルが担当しています)、『プリパラ』ではOPの歌詞に毎回タイトルが入っていたりと、女児向けのアニソンらしいものになっています。

  また、『プリパラ』はギャグ要素が『アイカツ!』より濃いため、アイカツシリーズよりも低年齢層を意識しているようにも感じられます。ただ、一方で『プリパラ』は声優ユニットを表に出して、『ラブライブ!』のような深夜系のアイドルアニメのごとく売り出してもいます。幅広く展開しているといった感じでしょうか。また、ライブシーンの派手さに関しては『プリパラ』の方が上な気がします。

  ちなみに、『ラブライブ!』と『プリパラ』が主に少女達の物語であるのに対し、『アイカツ!』の方ではドレスのデザイナーをしている大人達の苦悩も描かれています。『プリパラ』にもそれに近い話があるにはあるのですが、デザイナーという存在が強く関わってくるのは、『アイカツ!』の方の特徴だと言えるでしょう。

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■『アイドルマスター』『アイドルマスターシンデレラガールズ』


アイドルマスターシンデレラガールズ
 こちらは、プロのアイドル達を描く話です。TVアニメ版は深夜帯に放送されました。元は2005年に稼働されたアーケード版です。2010年に企画がはじまった『ラブライブ!』や、2012年からアニメがはじまった『アイカツ!』より息が長く、アニメ外のものも含めればキャラクター数、曲の数がダントツです。

 上で述べたアイドルアニメとの大きな違いは、プロデューサーが存在していて、プロデューサーの仕事ぶりや苦悩も描かれているところでしょうか。他にも、ライブシーンで観客がコンサートライトを振るうような、本当のライブみたいな演出も成されています。

 尚、アニメ版のライブシーンは手描きです。やはりアニメは手描きでヌルヌル動かしてこそ!という方にオススメな一作。

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■じゃあ『アイドルマスター』『ラブライブ!』『プリパラ』『アイカツ!』の中ではどれを観ればいいの?


 極論を言えば、どれも傾向が違うので全部見て欲しいところなのですが……まとめましょう。

 用途別、オススメアイドルアニメ

 ・手描きのライブシーンが見たい→『アイドルマスター』『ラブライブ!』

 ・ライブシーンは派手で賑やかに、CGで見たい→『プリパラ』『アイカツ!』

 ・スポ根要素も楽しみたい→『ラブライブ!』

 ・シリアスがほとんどない話を安心して見たい→『アイカツ!』

 ・ギャグは濃いほうがいい→『プリパラ』

 ・ゲームにも手を出して、可愛いドレスでアイドルを自分好みにカスタマイズしたい→『プリパラ』『アイカツ!』

 ・デザイナーの話も見たい→『アイカツ!』

 ・プロのアイドルの話が見たい→『アイドルマスター』『アイカツ!』

 ・流行に乗って、声優も追いかけたい→『ラブライブ!』

 ・実際のライブみたいな演出を楽しみたい→『アイドルマスター』

 ・ライブシーンですら男の声は一切聞きたくない→『ラブライブ!』『プリパラ』『アイカツ!』

 といったところでしょうか。

 曲に関しては、結局のところ好みの問題なのでいろいろ聴いてみるしかありません。あえていうならば、曲から入りたい方は、とにかく曲数が多くてカバーソングも豊富な『アイドルマスター』に手を出してみるのも手かもしれません。

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(あにぶ編集部/星崎梓)

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