米FOMCの金利見通しが注目される可能性高い

2016年12月12日 13:27

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記事提供元:フィスコ


*13:27JST 米FOMCの金利見通しが注目される可能性高い
 今週13-14日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で1年ぶりの利上げが決定されることが確実視されている。米連邦準備理事会(FRB)の2大責務である「雇用の最大化」と「物価の安定」は達成可能な状況に近づきつつあるようだ。政策金利の変動に対して敏感に反応する米2年債利回りは、前回のFOMCが開かれた11月2日の終値0.82%近辺から0.3%程度上昇していることから、今回のFOMC会合で0.25ポイントの利上げが決定されることに違和感はないだろう。

 今回のFOMCでは、トランプ次期政権が計画している大規模減税が雇用や物価に与える影響について主に議論される可能性がある。インフレ加速の可能性が考慮された場合、前回のFOMC声明で「経済状況はFF金利の緩やかな引き上げしか正当化しない形で進むと予測する」とされている部分が変更されても不自然はない。一部の市場関係者は「トランプ次期政権による拡張的な財政政策を想定して金利引き上げに積極的な姿勢を示す表現に変更されるのではないか?」と予想している。《MK》

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