ブイキューブ  経営体制の強化、安定化に向けた二つのリリースを発表

2016年11月28日 14:27

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記事提供元:フィスコ


*14:27JST ブイキューブ--- 経営体制の強化、安定化に向けた二つのリリースを発表
ブイキューブ<3681>は24日、役員人事、並びに子会社への債権の株式化(DES)に関する二つのリリースを発表している。役員人事は、現代表取締役副社長である高田雅也氏を新設するCOOに選定、代表取締役副社長 COOとするもの。また、海外連結子会社V-cube Global Services Pte. Ltd. に対する貸付金36,110,045シンガポールドル、及び、2,781,673米ドルについてDESを実施し、子会社が新規に発行する株式の100%をブイキューブに割り当てる。

新COOとなる高田氏は、創業当初からの参画メンバーであり、技術、SE、事業企画など幅広い分野での経験を有し、現在は主に管理部門を中心として全社の業務統括を担っている。今回、高田氏の権限強化が図られることで、グループの国内を中心とした経営体制の強化及び業務執行の迅速化などが強まることになろう。高田氏が国内のオペレーションを担うことによって、経営の柔軟性や予算達成確度なども一段と強まる余地が生まれよう。

DESの実施は、当該子会社の有利子負債の削減や資本充実による財務体質の改善につながるほか、短期的な為替変動による損益影響の縮小化を図るもの。貸付金はシンガポールドルで2,816百万円、米ドルで311百万円だが、足元では急速な円高で大きな影響を受けることになっている。2016年12月期第3四半期決算では、営業利益84百万円のところ、為替差損が482百万円発生、経常赤字幅を膨らます要因になった。現在は急速な円安反転下にあるものの、こうしたタイミングでの施策実施は、会社側の経営リスクを低下させようという強い意識の現われとも捉えられよう。《TN》

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