富士フイルム、中国企業とヘルスケア領域を中心とした事業提携を発表

2016年11月22日 09:26

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華潤集団の董事長「傅育寧」(左)、富士フイルムホールディングスの代表取締役会長・CEO「古森 重隆」(右)(写真:富士フイルム発表資料より)

華潤集団の董事長「傅育寧」(左)、富士フイルムホールディングスの代表取締役会長・CEO「古森 重隆」(右)(写真:富士フイルム発表資料より)[写真拡大]

 富士フイルムは21日、中国の複合企業である華潤(集団)有限公司(以下、華潤集団)と、ヘルスケア領域を中心とした包括的な事業提携を進めることで合意したと発表した。富士フイルムは、10月28日に華潤集団の医薬品事業会社である華潤医薬集団有限公司(以下、華潤医薬)に約8.2億香港ドル(約108億円)を出資していた。

 富士フイルムは、華潤集団を通じ医薬品(低分子医薬品、抗体医薬品、バイオシミラー)、再生医療、医療機器、サプリメントなどのヘルスケア製品を中国市場で展開する。また、華潤医薬の漢方薬に関して、富士フィルムの技術を生かした機能向上を検討し、海外展開についても事業提携を行う。日本の医療サービスを参考にした中国でのハイエンド医療サービスの展開も行うなど、13億人の人口を擁し経済成長が著しい中国市場でのビジネスを拡大していく方針。

 華潤集団は、複合企業としてヘルスケア領域以外でも、ガス事業、ビール製造業、小売業などを展開している。富士フイルムは、ヘルスケア領域以外の事業領域でも華潤集団と幅広く協業をしていく方針。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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