エルメス、東京でファッションショー - 一夜だけのスペシャルナイト

2016年10月20日 19:36

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記事提供元:ファッションプレス

 エルメス(HERMÈS)は、一夜限りのスペシャルナイト「The Nature of Men」を2016年10月14日(金)東京で開催。

 メンズ部門のアーティスティック・ディレクターであるヴェロニク・ニシャニアンの世界観をこれまであらゆる形で日本のファンへ伝えてきたメゾン。2016年10月には、期間限定ショップやリアルイベントの開催を通じて、そのDNAを表現してきた。その集大成ともいえる本イベントの舞台は、都内某所の倉庫のような施設。

 ‟いつもと違う非日常な空間を”そのメッセージに込められていたのは、音楽ライブやショーパフォーマンスなど、一つのワードでくくることのできないエクスクルーシブな体験提供だった。様々なコンテンツを盛り込み、一晩で「The Nature of Men」のスピリットを伝える。

■オープニングアクトを飾ったファッションショー

 オープニングアクトを飾ったのはファッションショー。ちょうど肌寒くなってきた日本の気候にマッチした2016年秋冬メンズコレクションがベースとなっている。コートにニット、ジャケットとシャツ。多くの男性のクローゼットに馴染むベーシックウェアが主役だ。

 メゾンらしい品格ある遊びは色と素材選びで。鮮やかなブルーや温かみのあるピンクがニットやシャツを彩り、観る角度によって青色へと変化する黒地のテキスタイルが刺激を加える。アイコニックなレザーは、ウールやニット、コットンと溶け合い、豊かな素材のコンビネーションへと繋げた。カレ(スカーフ)を差せば途端にラグジュアリーになり、ランウェイは華のある空間に。

 ラストへかけては、オールブラックのワントーンルックで統一。全て黒でまとめ上げることで、質感・模様・サイズ感の差異が際立ち、特別なものへと昇華する。アクティブなスニーカーはレザーシューズへとバトンタッチし、ドレスシーンのコーディネートも同時に提案。

■エルメスの‟架空都市”五感で楽しむ11のコンテンツ

 ショー終了後、会場はエルメスの‟架空都市”へと早変わり。施設内に11のコンテンツが登場し、アミューズメントパークのような空間へと転身した。

 各スポットでは、メゾンの歴史を担ってきたレザー、スカーフ、テーラード、時計といったファッションアイテムをデジタル技術・アクティビティなどを通じて、新感覚の存在へとアップデート。視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚…と五感に訴える企画が展開される。

 カレ(スカーフ)はレコードジャケットに生まれた変わり、サウンドを通してメゾンの歴史を伝えた。一方、レザージャケットはまるで美術品のように展示され、そのサイドには、生まれた年・商品の詳細・持ち主の情報などが記載されている。

 洋服の元となる素材は、体感型スペースで紹介。額装されたレザー・カシミヤ・シルクなどを実際に触ることができ、手を添えると、しっとりとしたテクスチャーや温かみのある温度感など、それぞれの個性が感じられる。

 また、デジタルローラーを使って壁一面にネクタイの模様を濡れるスポットや、クレーンゲーム・ピンボールなど昔懐かしいゲームが設置されたセンターも出現した。

■LINEアプリ導入で会場全体に溢れる一体感

 11のコンテンツが公開されると、LINEアプリを利用した新しい取組みがスタート。公式LINEアカウントを友達登録して各項目を巡ると、各スポット毎に特定のパスワードを取得。それをトーク画面に投稿すると、オリジナルの缶バッチがもらえた。またイベントの様子は、LINEを通じて配信され、公式ハッシュタグを付けた他の来場者のSNS(インスタグラム)投稿も確認することができた。

カレの結び方アプリ『SILK KNOTS(現在はダウンロード休止中、2016年10月に新バージョンリリース予定)』のリリース、「Apple Watch Hermès」の展開、インスタグラムのバックステージライブ配信など、いつも新しいことにチャレンジするメゾンならではアプローチが会場全体に一体感をもたらし、より特別な夜へと繋げた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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