概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は3日ぶりに反落、利益確定売りが優勢となった

2016年9月30日 09:42

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記事提供元:フィスコ


*09:42JST 概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は3日ぶりに反落、利益確定売りが優勢となった
【ブラジル】ボベスパ指数 58350.57 -1.69%
29日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比1005.20ポイント安(-1.69%)の58350.57で取引を終えた。59621.19まで上昇した後、一時58291.79まで下落した。

連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。ボベスパ指数は今年に入ってからすでに35%上昇し、割高感が強いと指摘された。また、足元の弱い経済指標や、テメル政権が主導する構造改革について、抵抗勢力からの反発が強いことも足かせとなった。

【ロシア】MICEX指数 1996.12 +0.78%
29日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は前日比15.44ポイント高(+0.78%)の1996.12で取引を終了した。2006.59から1980.68まで下落した。

石油輸出国機構(OPEC)の減産合意が引き続き好感され、資源セクターに買いが継続した。OPECは28日、一日当たりの生産上限を3250万-3300万バレルに定め、11月30日から適用すると発表。また、通貨ルーブル高の進行も銀行セクターの物色手がかりとなった。一方、輸出関連がさえない展開。ルーブル高の進行が利益率の縮小懸念を強めたもようだ。

【インド】SENSEX指数 27827.53 -1.64%
29日のインドSENSEX指数は反落。前日比465.28ポイント安(-1.64%)の27827.53、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同153.90ポイント安(-1.76%)の8591.25で取引を終えた。

前半は底堅い展開を示したが、後半は売りに押された。インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で29日、銃撃戦があったことを受け、リスク回避の売りが優勢。「テロリストの拠点を攻撃した」と出張するインドに対し、パキスタン側は越境攻撃だと反発した。この日は株式のほか、通貨ルピーも大幅に下落した。

【中国本土】上海総合指数 2998.48 +0.35%
29日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.63ポイント高(+0.36%)の2998.48ポイントと反発した。

市場活性化の期待が追い風。深セン・香港間の相互取引に関し、市場で噂されている11月17日よりも早い時期にスタートするとの観測が浮上した。香港交易所(香港証券取引所:388/HK)の李小加CEO(最高経営責任者)は28日、準備作業が最終段階に入っていると説明したうえで、11月早々の開始を希望すると述べている。《CS》

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