28日の香港市場概況:ハンセン0.2%高と続伸、引けにかけて買いが強まる展開

2016年9月28日 18:01

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記事提供元:フィスコ


*18:01JST 28日の香港市場概況:ハンセン0.2%高と続伸、引けにかけて買いが強まる展開

28日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比47.75ポイント(0.20%)高の23619.65ポイントと続伸する半面、本土企業株で構成されるH株指数は26.72ポイント(0.27%)安の9719.84ポイントと反落した。売買代金は615億5000万香港ドル(27日は647億2200万香港ドル)。

引けにかけて買いが強まる展開。取引時間中に始まった欧州市場で、主要株価指数が反発基調で推移したことが好感された。米司法当局から140億ドル(約1兆4000億円)と巨額の和解金を求められ、このところ下落基調を強めていたドイツ銀行株も急上昇している。ただ、全体としては上値が重い。本土資金の流入期待が後退している。市場エネルギーの減退が懸念された。上海・香港相互取引スキームを通じた香港株の売買は、29日から10月10日まで一時停止される。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.4%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が1.3%高、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が1.1%高としっかり。

一方、本土系保険株はさえない。中国太平洋保険集団(2601/HK)が1.4%安、中国平安保険(2318/HK)が1.1%安、中国人民財産保険(2328/HK)が1.0%安で引けた。

セメントや鉄鋼の素材関連株も安い。中国中材(1893/HK)が1.6%、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が1.2%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.7%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が1.0%ずつ下げた。


【亜州IR】《WA》

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