米国・ロサンゼルス郡保安官事務所、ロボットを使って容疑者を投降させる

2016年9月22日 21:33

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記事提供元:スラド

米国・ロサンゼルス郡保安官事務所が9日、ロボットを使って容疑者の男を投降させたそうだ(プレスリリースArs Technicaの記事Mashableの記事)。

男はロサンゼルス郡ランカスターで殺人未遂など複数の容疑をかけられており、複数の保安官代理に追われて野原に逃げ込んだという。追跡していた保安官代理らはいったん男を見失うが、小さな穴に木とフェンス用の針金でバリケードを築いて隠れていることが空からの捜索により判明する。男は銃を所持しており、拡声器による投降の呼びかけに応じなかったため、SWATが呼ばれることになる。

SWATは6時間におよぶ説得を行ったが、男は投降を拒否し続けた。そこで、ロボットを使って武装解除させる案が浮上する。このロボットは、7月にダラス市警が狙撃事件の容疑者を殺害したのと同様のリモートコントロール式で、上部にマニピュレーターのアームが搭載されている。

作戦が始まり、SWATのメンバーが装甲車で男に近づいて拡声器での投降呼びかけを続ける一方、ロボットは男の背後から近寄っていく。装甲車に気を取られていた男はロボットが近寄っていることに気付かず、ロボットは男の足元に置かれていた銃をつまみ上げることに成功。銃をSWATのメンバーに渡したロボットは再び男に近寄り、バリケードの針金を引き抜いたという。

銃が奪われ、バリケードもなくなったことに気付いた男は、その場で投降したそうだ。保安官事務所によれば、このような形でロボットが使われるのは非常に珍しいとのことだ。 スラドのコメントを読む | idleセクション | テクノロジー | 犯罪 | idle | アメリカ合衆国 | ロボット

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