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ルネサス、米半導体インターシルを3200億円で買収
ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車のリチウムイオンバッテリパックの電圧・温度を監視するインターシルの製品「L78610」。[写真拡大]
ルネサスエレクトロニクスは13日、米アナログ半導体メーカー、インターシル・コーポレーション(Intersil Corporation)を32億ドル(約3,219億円)で買収する最終契約を締結したと発表した。買収によって製品ラインアップや販売網が補完でき、ソリューション提供力の拡大や短期間での売り上げ増などが見込めるという。買収完了は2017年上期となる見込み。
ルネサスによると、ルネサスのマイコンやSoCなどの技術と、インターシルのパワーマネンジメントIC、高精度アナログを組み合わせることで、自動車、産業、クラウドコンピューティング、ヘルスケア、IoT(Internet of Things)などの主要分野で強みを発揮できるという。
アナログ市場での売上高は2020年までに39億ドル(約3,900億円)に拡大することを見込む。また、事業基盤の拡大によるコスト削減によって、1億7,000万ドル(約170億円)規模のシナジー効果の発揮も見込むという。
買収条件としては、インターシルの全株式に対し、8月19日の終値に約43.9%のプレミアムを上乗せした1株当たり22.50米ドルを現金で支払う。
ルネサスの呉文精社長兼最高経営責任者(CEO)は、「インターシルのアナログ、パワーデバイスの幅広いポートフォリオと、自動車、産業、汎用分野での強みは、当社が狙うこれら市場における事業展開を補完する」「この補完的な組み合わせが非常に大きなシナジーを生み出すと共に、クロス・セルの機会増加やシステムソリューション提案力の増強につながると考えている」とコメントしている。
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