三井智映子と始める資産運用入門18:投資信託(4)分散投資も容易な投資信託

2016年8月29日 14:36

印刷

記事提供元:フィスコ


*14:36JST 三井智映子と始める資産運用入門18:投資信託(4)分散投資も容易な投資信託

こんにちは、フィスコリサーチレポーター三井智映子です。
今回は投資信託の4回目となります。投資信託は投資家が投資したお金を1つのファンドとして集約し、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用されて、運用の結果が投資家の投資金額に応じて分配される仕組みの金融商品でしたね。そのため分散投資を自動的にできるというメリットがあります。また投資先が多様で対象商品が広く選べることも魅力です。

■分散投資って?
分散投資というのは資金を複数の金融商品に「分散」して「投資」することです。この分散投資のメリットは、投資リスクも分散することができるということなのです。投資の格言で「卵は1つのカゴに盛るな」というものがあります。そのカゴを持った人がカゴを落としてしまった場合、中の卵は全て割れてしまいますよね。1つのカゴに卵を盛る、つまり1つの金融商品に全ての投資資金を投資した場合、思惑通りに利益が出れば大きな利益になりますが、思惑と逆方向になってしまうと大切な資産が大きく目減りすることも考えられます。資産を運用する場合には卵を1つのカゴに盛らずに、分けて盛る、つまり分散して投資する方がリスクを回避しやすいわけです。そしてリスクを軽減しながら複数の資産に投資して収益を得ることが安定した資産運用に繋がります。

■分散投資の基本
分散投資の基本は「地域」と「商品」を分けることです。例えば、国内株式と外国債券に投資したとしましょう。この2つの資産は逆の値動きをすることが多く、国内株式が下落するときには外国債券が上昇する傾向があります。つまり、国内株式による値下がり損を外国債券の値上がり益でカバーし、逆に、外国債券の値下がり損を国内株式による利益でカバーすることを狙える組み合わせなのです。しかし自分でやるのはなかなか難しいかもしれません。

■「投資信託」で簡単に分散投資を!
「投資信託」の投資先は日本株、アメリカ株、中国株、インド株、外国債券、不動産など多岐にわたります。個人で投資をする場合、外国の情勢や個別企業などを調べるのは大変です。日本株については個別株式や先物オプションでアクティブ運用を行っている場合でも、外国株については、個別銘柄を発掘して決算を追いかけるところまで時間が回らない方も多いと思います。
また、外国株のトレーディングはコストがかかるため、日本在住の日本人であれば、通常は日本株オンリーの方が多いでしょう。日本株についてはアクティブ運用を行いつつ、外国株については投資信託を活用するというのも有力な選択肢です。

■選択肢が豊富で低コストな証券会社を選ぼう
投資信託を使って分散投資をするにしても、やはり選べる商品数は多いほうがいいですよね。この連載で何度かご紹介していますが、投資信託の商品数においては、SBI証券、楽天証券の両社が非常に多くの投資信託を取り扱っていて選択肢が豊富です。
また投資信託で無視できないのが売買手数料と信託報酬。ネット証券はどこも割安な手数料で投資信託を扱っていますが、忘れてはならないのが、各社が提供しているポイントサービスです。投資信託の利用に応じてポイントを付与してくれるというもので、SBI証券、マネックス証券、楽天証券がそうした制度を設けています。
とくにSBI証券の「投信マイレージサービス」は、対象投資信託の月間平均保有額に応じてSBIポイントが獲得でき、そのポイントは現金や、Suicaポイント、nanacoポイント、Tポイントほか様々な商品に交換できます。現金に交換すれば、実質的に投資信託保有コストの削減が可能となり、安いコストで運用できることになります。

分散投資にも投資信託をぜひ活用してみてください。


三井智映子と始める「資産運用入門」は資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。

フィスコリサーチレポーター 三井智映子《NO》

関連記事