26日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と3日ぶり反発、短期金利の上昇で上値は重い

2016年8月26日 17:10

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記事提供元:フィスコ


*17:10JST 26日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高と3日ぶり反発、短期金利の上昇で上値は重い
26日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.98ポイント(0.06%)高の3070.31ポイントと3日ぶりに反発した。上海A株指数も上昇し、2.05ポイント(0.06%)高の3214.14ポイントで引けている。外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数は0.83ポイント(0.23%)高の353.54ポイント、深センB株指数は2.10ポイント(0.18%)高の1161.50ポイントで終了した。

保険会社の投資資金引き揚げ懸念がうすらぐ。「保険資金の一部がA株市場から流出する」とのうわさを中国保険監督管理委員会の関係者が否定したことを好感した。ただ、短期金利の高止まりは重し。中国人民銀行(中央銀行)が大量の資金を投入しているにもかかわらず、上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物と7日物は26日、それぞれ約1カ月ぶりの高水準にとどまったままだ。人民銀が今週実施した公開市場操作では、リバースレポを通じた資金供給が償還分との差し引きで3100億人民元の供給超となっている(供給超は2週ぶり)。指数は安く推移する場面が目立った。

業種別では、素材関連株がしっかり。杭州鋼鉄(600126/SH)が2.7%高、安徽海螺セメント(600585/SH)が1.1%高で引けた。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株、不動産株、保険株、インフラ関連株の一角など物色されている。

【亜州IR】《ZN》

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