25日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安と続落、短期金利の上昇を嫌気

2016年8月25日 17:03

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記事提供元:フィスコ


*17:07JST 25日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安と続落、短期金利の上昇を嫌気
25日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比17.55ポイント(0.57%)安の3068.33ポイントと続落した。上海A株指数も下落し、18.42ポイント(0.57%)安の3212.09ポイントで引けている。外貨建てB株相場もさえない。上海B株指数は0.80ポイント(0.23%)安の352.71ポイント、深センB株指数は4.83ポイント(0.41%)安の1159.40ポイントで終了した。

国内金利の上昇が逆風。上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物と7日物は24日に、そろって約1カ月ぶりの高水準に上昇している。中国人民銀行(中央銀行)は25日、リバースレポを通じ約2カ月ぶりの規模となる資金を供給したにもかかわらず、SHIBORは依然として高止まりしたままだ。人民銀の資金供給スタンスに関して、市場関係者の間では、預金準備率引き下げの可能性が遠のいたとする見方も出ている。上海商品取引所で本日、非鉄など主要商品が一部を除き大きく下げたことも投資家心理を冷やしている。

業種別では、不動産株の下げが目立つ。大手の金地集団(600383/SH)が4.1%下落した。住宅価格の高騰を抑えるため、上海市政府が不動産引き締め策の実施を検討している——と報じられたことも嫌気されている。素材関連株もさえない。非鉄の中国アルミ(601600/SH)が1.3%下落した。インフラ関連株や発電株、自動車株、消費関連株、ITハイテク関連株なども安い。

半面、上海市政府系の金融株はしっかり。太平洋証券(601099/SH)が5.7%上昇した。上海市・国有資産監督管理委員会が「国有企業改革」の一環として、金融事業に注力する方針を示したことが材料視されている。

【亜州IR】《ZN》

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