フィックスターズ 第3四半期累計決算は2桁の営業増益で着地、通期計画に対して進捗率も高い。

2016年8月25日 07:40

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記事提供元:フィスコ


*07:42JST フィックスターズ---第3四半期累計決算は2桁の営業増益で着地、通期計画に対して進捗率も高い。
フィックスターズ<3687>はソフトウェア開発を中心としたトータルソリューションコンパニー。優秀なプログラマを多く抱え、ハードウェアの持つ性能を引き出す高度なソフトウェア開発を強みとしている。具体的には、マルチコアプロセッサ(複数のコンピュータ演算回路をパッケージにしたもの)やフラッシュメモリの性能を最大限に活用し、車載、金融システムや画像検査機器などが行う大量データの計算処理や読み込み・書き込みの高速化を実現する。また、ソフトウェア開発のみならず、顧客システムに最適なハードウェアの選定・供給等を行い、加えて、大容量と高速転送を特徴とする産業向けフラッシュストレージ製品のような、自社製品の開発・販売も行っている。

2016年9月期は売上高が前期比12.5%増の40.31億円、営業利益が同2.5%増の6.30億円を見込んでいる。8月5日に発表した第3四半期累計決算は売上高が前年同期比17.5%増の30.90億円、営業利益が同10.1%増の6.08億円となり、通期計画に対する営業利益の進捗率は96.7%と高進捗。ソフトウェア・サービス事業(マルチコア高速化サービスやフラッシュメモリ関連サービスなど)が安定成長したほか、ハードウェア基盤事業の画像処理プロセッサ搭載演算ボードが想定よりも上ぶれた。次期戦略事業と位置づけている大容量高速ストレージ・サーバ事業への積極投資継続などを理由に通期計画は期初公表値を据え置いているが、第3四半期までの業況を鑑みれば業積の上ブレが期待できる状況にある。

テクノロジーの進化とともに世界中でデータが爆発的に増加していることから、同社は大容量ストレージ・サーバの開発に注力している。資金力や後発参入といった弱みをカバーするために、ソフトウェア・サービスで培った顧客基盤やノウハウを活用していく考えだ。また、ターゲット市場を絞って特徴ある製品を開発することで市場拡大の流れに乗り、成長の加速を目指す。《TN》

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