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凸版印刷、興福寺「三重塔」内を360°鑑賞するVRコンテンツを製作
(左)HMDによる体験イメージ、(右)三重塔内撮影風景(凸版印刷の発表資料より)[写真拡大]
凸版印刷は23日、鎌倉時代に再建された興福寺の国宝「三重塔」内部に極彩色の文様が広がる様子をデジタルで再現し、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)で体験できるVRコンテンツを製作したと発表した。26日から興福寺で開催される「興福寺国宝特別公開2016 五重塔・三重塔」の会場で初公開する。
興福寺最古の建造物である国宝「三重塔」の塔内には、微細な千躰仏や極彩色の文様が描かれていたが、現在は経年劣化により剥落し、大部分が失われているという。今回、凸版印刷は三重塔の内部を高精細にデジタル撮影し、38億4000万画素におよぶデータを取得。VR技術を用いることにより、三重塔の内部に入って現在の塔内と千躰仏や文様を色鮮やかに再現した塔内とを360°鑑賞できるVRコンテンツを製作した。
特別公開では、三重塔の目の前でHMDを装着することで、目の前に見えている塔の内部に入り、彩色再現された往時の空間にタイムスリップしたかのような鑑賞体験をすることができるという。
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