国内IT市場、20年までの年平均成長率は0.8%

2016年8月12日 19:15

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2015年~2020年の国内IT市場の前年比成長率を示すグラフ。2015年は実績値、2016年以降は予測。(IDC Japanの発表資料より)

2015年~2020年の国内IT市場の前年比成長率を示すグラフ。2015年は実績値、2016年以降は予測。(IDC Japanの発表資料より) [写真拡大]

 IT専門調査会社IDC Japanは12日、今年第1四半期(1月~3月)の実績と景気動向などを基に2020年までの国内製品別IT市場予測を発表した。

 16年の国内IT市場規模は、14兆7,973億円、前年比成長率0.2%と予測。分野別では、ハードウェアが前年比成長率マイナス3.1%の6兆3,538億円、ITサービスが同プラス2.1%の5兆5,003億円、ソフトウェアが同プラス4.4%の2兆9,432億円と予測、さらに国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場の市場規模は同マイナス0.2%の25兆4,960億円とした。

 国内IT市場の15年~20年の年間平均成長率は0.8%、国内ICT市場ではマイナス0.3%と予測。20年の国内IT市場規模については15兆4,007億円、国内ICT市場規模は25兆1,630億円とした。

 IDCでは「PC市場は米国でも縮小傾向にあるが、第3のプラットフォーム市場関連の投資増によりソフトウェア市場などで成長が予測されている。一方、日本で現状のIT戦略が続くと五輪開催という景気の上昇時期においても第3のプラットフォーム関連の戦略的IT投資増が期待できない状況にある」と分析している。

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