税の滞納額、17年連続減少 1兆円以下に―国税庁

2016年8月12日 00:29

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 国税庁は所得税、法人税、相続税、消費税など税の27年度末での滞納額を発表した。総額9774億円と26年度末(1兆646億円)に比べ872億円減少していた。国税庁では平成11年度以降、17年連続して減少していると説明している。

 滞納の内訳で最も多いのは所得税で4523億円。法人税も1621億円あった。また消費税が3340億円で全体の34%と3分の1を占めていた。相続税は819億円だった。

 26年度末からの推移をみると、1兆646億円億円の滞納から27年度中に7744億円収納できたが、新たに6871億円が発生していた。税別では所得税が4959億円から1988億円を収納、一方、新規発生が1552億円になった。結果、27年度末の滞納額は26年度末に比べ36億円減少した。

 同様に消費税も3477億円に新たに4396億円の新規発生があったが、4533億円の収納を図ったので、137億円減少した。法人税も1267億円に新規発生が634億円あったが、832億円収納ができたことから198億円減少していた。(編集担当:森高龍二)

■関連記事
最低賃金1000円で消費1兆8500億円増
15年の「酒小売業」の倒産は44件
パナマ文書「資料の1つにはなる」国税庁
国家公務員懲戒処分 昨年284人で免職19人
理由なく厚生年金未加入は事業主懲役6か月以下

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事