26日の香港市場概況:ハンセン0.6%高と続伸、カジノ株の上げ目立つ

2016年7月26日 18:05

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記事提供元:フィスコ


*18:06JST 26日の香港市場概況:ハンセン0.6%高と続伸、カジノ株の上げ目立つ
26日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比136.29ポイント(0.62%)高の22129.73ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が27.49ポイント(0.30%)高の9062.25ポイントとそろって続伸した。売買代金は715億3600万香港ドルに拡大している(25日は493億9700万香港ドル)。

本土株高が追い風。昨夜の米株安などを嫌気して売りが先行したものの、上海総合指数の続伸をにらみながら、香港でも買いが徐々に優勢となった。英国の欧州連合(EU)離脱問題に絡み、欧州から流出した資金が香港株や中国株のファンドに流入していると報じられたことも改めて材料視されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が6.0%高と急伸。同社の4~6月期業績は前年同期比で4割減益となったものの、マスフロア(一般客向けカジノ)に回復の兆しが見られたことが好感された。シェルドン・アデルソン会長によると、マスフロアの収入は6月、約2年ぶりに前年同期比プラス成長に回復したという。同業の銀河娯楽集団(27/HK)も6.5%上昇した。

中国自動車セクターも物色される。長城汽車(2333/HK)が5.2%高、広州汽車集団(2238/HK)が7.1%高、吉利汽車HD(175/HK)が5.9%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.5%高と値を上げた。吉利汽車に関しては、低速EV事業を親会社に売却すると発表したことも好感される。高級車路線に注力する方向性が評価された。同社株は上場来高値を更新している。

空運セクターもしっかり。中国国際航空(753/HK)が3.1%高、中国東方航空(670/HK)が2.5%高、中国南方航空(1055/HK)が2.1%高で引けた。原油相場が低迷するなか、燃油コストの低減が期待されている。

【亜州IR】《MT》

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