25日の香港市場概況:ハンセン0.1%高と反発、A/H重複上場銘柄に買い

2016年7月25日 17:55

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記事提供元:フィスコ


*17:55JST 25日の香港市場概況:ハンセン0.1%高と反発、A/H重複上場銘柄に買い


25日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比29.17ポイント(0.13%)高の21993.44ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が2.83ポイント(0.03%)高の9034.76ポイントとそろって反発した。売買代金は493億9700万香港ドル(22日は519億7300万香港ドル)。なお、香港市場では、大引けの板寄せを行う「クロージングオークション・セッション(CAS)」が本日からスタートした。終了時間は、現地時間の午後4時10分(日本時間の午後5時10分)に設定。今までの取引から10分延長される格好だ。

内外株高が追い風。取引時間中に始まった欧州主要株式市場の上昇、この日の本土株高が支えとなった。高値警戒感がくすぶるなか、通常取引終了後はマイナスだったものの、クロージング・セッションでプラスに転じている。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港大手行の中銀香港(BOCホンコン:2388/HK)が2.2%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.0%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が1.9%高と上げが目立った。

香港と深センの市場に重複上場する銘柄群は物色される。白物家電大手の海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が8.1%高、製薬会社の山東新華製薬(719/HK)が3.2%高、自動車部品の浙江世宝(1057/HK)が2.2%高、石油開発資材メーカーの山東墨龍石油機械(568/HK)が1.8%高と上昇した。ゴールドマン・サックスが最新リポートで、深セン・香港間の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引)解禁は7~8月にも公表される——との予想を報告したことが材料視されている。

一方、他の個別株動向では、上場企業の中間決算発表が本格化する前に、業績悪化見通しを明らかにした銘柄がさえない。大幅減益を予告した銘柄では、スーパー大手の聯華超市(980/HK)が4.1%安、マカオ系コングロマリットの信徳集団(シュンタク・ホールディングス:242/HK)が3.1%安と値を下げた。


【亜州IR】《WA》

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