Led ZeppelinのStairway to Heavenが著作権を侵害したと主張する裁判、陪審団は似ていないと判断

2016年6月27日 11:11

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記事提供元:スラド

Led Zeppelinの「Stairway to Heaven (天国への階段)」がSpiritの「Taurus」の著作権を侵害したと主張する訴訟の公判が米国・カリフォルニア州の連邦地裁で23日に開かれ、陪審団は著作権を侵害しているといえるほどの類似性は認められないとの判断を示した(Ars Technicaの記事The Vergeの記事Pitchforkの記事Hollywood Reporterの記事)。

この裁判はStairway to Heavenの冒頭から続くギターのアルペジオがTaurusの曲中で聞かれるアルペジオに似ているとして、SpiritのギタリストでTaurusを作曲した故Randy Wolfe氏(Randy California)の遺産管理人が2014年にLed ZeppelinのメンバーやWarner Musicなどを訴えたもの。

Taurusは1968年、Stairway to Heavenは1971年にリリースされた。1968年にLed ZeppelinはSpiritの前座としてツアーを回っていることから、Led ZeppelinのJimmy Page氏とRobert Plant氏がTaurusを聴いてStairway to Heavenを作曲したと原告は主張している。いずれも40年以上前の話だが、2014年にStairway to Heavenを収録したアルバム「Led Zeppelin IV」のリマスター版が発売されたことが訴訟のきっかけとなったようだ。

Page氏らはTaurusを聴いたことがなかったと証言したが、陪審団はPage氏らがStairway to Heavenを作曲する前にTaurusを聴いていたことを認めたうえで、著作権侵害が成立するほどの類似性はないと判断している。 スラドのコメントを読む | YROセクション | YRO | 法廷 | 著作権 | アメリカ合衆国 | 音楽

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