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医療事業への人工知能の活用、共同研究を開始―洛和会ヘルスケアシステムなど
人工知能への関心が高まるなか、医療や介護の現場でも治療や診断のみにとどまらず、患者の療養環境の向上や医療安全実現に向けた活用への期待が高まりつつある。一方、一般の企業と同様に経営判断や人事管理、事務の効率化などの視点でも人工知能の活用が注目されている。
こうした背景を受け、洛和会ヘルスケアシステム、UBIC<2158>、フォーカスシステムズ<4662>は、病院経営や医療現場の運営に関わる意思決定や判断支援などの医療事業分野に人工知能を用いるための共同研究を6月より開始する。
今回の共同研究では、医療機関・組織の経営層の意思決定支援や、医療機関の経営や診療・診断支援、職員管理などに人工知能技術を用いた各種の実証研究を行い、その実用性や効果の検証を行う。各社の役割は、洛和会ヘルスケアシステムは、自らが保有する各種データや病院経営現場の運営に関わる知見や課題、要望などを提供し、UBICは、独自開発した人工知能KIBIT(キビット)によるデータの解析と人工知能活用のノウハウ、例えば、ビジネス・インテリジェンスの分野で培った経験に基づいた提供を行い、フォーカスシステムズは、データを解析するためのシステムづくりやサービスノウハウの提供、検証作業の支援などを行う。
人工知能「KIBIT」は人工知能関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせ、UBICが独自開発した日本発の人工知能エンジンで、人間の心の「機微」(KIBI)と、情報量の単位である「ビット」(BIT)を組み合わせ、「人間の機微を理解する人工知能」を意味しているという。
今回の取り組みによって、医療事業における人工知能の検証を通じて、より幅広い活用機会の実現を目指す方針だ。共同研究における成果は、開発した技術及びサービス等を活用する事業の共同実施を通じて、多くの医療現場において患者や医療関係者が有用に活用できるよう幅広く展開していくことを目指すとしている。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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