ロボット工学第一原則を意図的に破る、人間を傷つけるロボット

2016年6月16日 22:58

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 アシモフのロボット工学三原則の第一原則は「ロボットは人間に危害を加えてはならない」という非常に明確なものだ。現在でも多くのロボット研究者はこの原則を守ってきた。カリフォルニア州の倫理学者で哲学者でもあるAlexander Reben氏は、ロボットが将来的に人類にどのような危険をもたらすかを研究している。彼はロボット工学第一原則を破るという目的を持った卓上ロボットを作成した。このロボットは、小さな針を指に差すという動作をするだけもの(YouTubeで公開された動画)。

 Alexander Reben氏は、ロボットの脅威に対処する議論のきっかけとして人間を傷つけるためだけのロボットを作成したという。現在のところロボットは人間のツールでしかないが、自律意志を持つ方向に進化しつつある。さまざまな人がこの問題を自覚し、法律、哲学、工学などの異種の分野の人々が一堂に会して議論に参加してほしいと願っているという(FASTCOMPANYSlashdot)。

 スラドのコメントを読む | テクノロジー | ロボット

 関連ストーリー:
国連、殺人ロボット兵器に関する専門家会合を開催 2014年05月14日
殺人ロボット凍結、国連で討議へ 2013年05月28日
日本のロボット産業はアトムのおかげ 2001年06月05日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事