日立金属、中国拠点に鉄道用電線の製造ラインを新設―中国事業を強化

2016年5月31日 18:55

印刷

日立金属は、中国の産業用電線製造拠点に鉄道・産業用ケーブル製造ラインを導入し、2016年度上期に量産を開始する。写真は鉄道車両用電線。(同社発表資料より)

日立金属は、中国の産業用電線製造拠点に鉄道・産業用ケーブル製造ラインを導入し、2016年度上期に量産を開始する。写真は鉄道車両用電線。(同社発表資料より)[写真拡大]

 日立金属は31日、中国の産業用電線製造拠点である日立電線(蘇州)に鉄道・産業用ケーブル製造ラインを導入し、2016年度上期に量産を開始すると発表した。鉄道用電線の中核的な市場である中国事業を強化し、鉄道用電線事業をグローバルで成長させていくという。

 同社によると、今回導入した製造ラインは、鉄道車両用電線のほか、産業用電線を中心とした幅広い分野に使用できる。後工程にあたる架橋工程に独自開発の技術を取り入れることで品質の向上やリードタイムの短縮を図っているという。

 中国は、世界最大の鉄道車両メーカーを持ち、中国国内のほか、世界各国・各地域向けの鉄道車両の生産拠点として需要の拡大が見込まれる。

 同社は、今回の製造ラインの導入などの成長戦略によって、2018年度までに電線材料事業の鉄道分野の売上140億円を目指すとしている。

関連記事