概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続伸、ブレント原油先物が堅調な値動きを示したので資源銘柄に買いが継続

2016年5月31日 09:53

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記事提供元:フィスコ


*09:53JST 概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続伸、ブレント原油先物が堅調な値動きを示したので資源銘柄に買いが継続
【ブラジル】ボベスパ指数 48964.34 -0.18%
30日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比87.15ポイント安(-0.18%)の48964.34で取引を終えた。49203.06から48799.22まで下落した。

ブラジル中央銀行が年内政策金利(セリック金利)を引き上げるとの観測が嫌気された。インフレ率は中銀が定めた目標の約2倍まで加速していることが背景にある。利上げ予想は昨年12月以来となる。また、この日の欧米市場が休場だったことも積極的な買いを手控えさせた。ほかに、早期の米利上げ観測が引き続き圧迫材料となった。

【ロシア】MICEX指数 1935.54 +0.41%
30日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比7.96ポイント高(+0.41%)の1935.54で取引を終了した。1918.76から1938.14まで上昇した。

ブレント原油先物が1バレル当たり49米ドル台で堅調な値動きを示したことを受け、資源銘柄に買いが継続した。ただ、この日の欧米市場が休場だったため、積極的な買いは手控えられた。

【インド】SENSEX指数 26725.60 +0.27%
30日のインドSENSEX指数は4日続伸。前日比72.00ポイント高(+0.27%)の26725.60、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同21.85ポイント高(+0.27%)の8178.50で取引を終えた。

おおむねプラス圏で推移し、終盤に上げ幅を縮小させた。経済データの回復などを受け、成長ペースの加速期待が高まった。ドイツ銀行は最新リポートで、発電量やセメント生産高、軽油の消費など経済データが徐々に回復していると指摘。新興国の中でインド景気がもっとも堅調な回復を示している国のひとつだとの見方を示した。

【中国本土】上海総合指数 2822.45 +0.05%
週明け30日の上海総合指数は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.40ポイント高(+0.05%)の2822.45ポイントと反発した。

政策支援の動きが追い風。国家発展改革委員会の幹部がこのほど、投資総額が合計で4兆7000億人民元に上る「交通インフラ整備の3カ年計画」について改めて言及したことが好感された。ただ、上値は重い。元安進行が警戒された。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を2011年2月以来の元安水準に設定。外国為替市場でも、人民元は対ドルで急落している。指数は小安く推移する場面が多かった。《CS》

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