ネクシィーズ、トヨタ、Uアローズなど/本日の注目個別銘柄

2016年5月30日 16:33

印刷

記事提供元:フィスコ


<9603> HIS 2930 +110買い優勢。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は85億円で前年同期比14.9%減益、下方修正していた事前予想83億円に沿った着地に。最終損益は事前予想の20億円の赤字に対して黒字を確保した。通期予想は下方修正しているが、上半期のみ下方修正されていたことで、想定内の下振れと捉えられている。目先のアク抜け感に加えて、上限110万株の自己株式取得発表も買い材料に。

<9627> アインHD 7030 +1000ストップ高。先週末に4月期の決算を発表している。営業利益は146億円で前期比27.7%増益、従来予想の134億円を上回る着地に。今期は163億円で同11.5%増益の見通しとなっている。調剤報酬改定の影響などで各社が慎重なガイダンスとなっていた中、想定以上の好業績見通し発表で安心感が強まる展開に。

<2802> 味の素 2686.5 +125.5大幅続伸。シティグループ証券では、株価と連動性が高いリジン価格は、5月に1年5ヵ月ぶり上昇に転じたと推定しているもよう。北米を中心に需給が引き締まったことが背景としている。株式市場はリジン価格上昇に懐疑的な見方が多かったと指摘しており、目標株価を3300円にまで引き上げているようだ。

<4346> ネクシィーズ 2196 +400ストップ高。子会社のブランジスタがストップ高買い気配となっており、刺激材料につながっている。足元ではブランジスタ株の動向に連動性が強まっている。ブランジスタは先週末にスマホゲーム「神の手」のサービス開始を発表、獲得した景品が自宅に届くなど、リアルとバーチャルを融合させた3Dクレーンゲームとなっており、先行きへの期待感が先行する形に。

<7203> トヨタ 5681 +92為替の円安で買い優勢も、UBS証券では投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げしている。目標株価も5600円から4900円に引き下げている。今期に続き、18.3期も販売低迷から2期連続の営業減益を見込むとしているもよう。中長期に向けた先進安全やTNGAの投資・費用急拡大局面にあるため、販売低迷が続けば、為替除く利益は横ばいから減少トレンドが続くことは避けられないと指摘へ。

<7606> Uアローズ 3195 -185下げ目立つ。先週末にクロムハーツ事業の段階的な事業譲渡を発表している。前期の同事業売上高は115億円で全体の8%強を占めており、業容の縮小につながるとの見方が先行へ。現在のライセンスは9月末日に契約期間が満了する予定ではあった。野村證券では、高額ブランドであるクロムハーツは、販売環境の悪化による減収などで利益寄与が縮小する見込みであり、そもそも期待度は縮小していたと指摘。

<7201> 日産 1105 +40.5しっかり。本日は複数で目標株価引き上げの動きが観測されている。SMBC日興証券では1300円から1500円に引き上げ、17.3期計画のアップサイドとともに、18.3期以降の新たな成長戦略に注目と。野村証券では1400円から1650円に引き上げ、三菱自動車との提携はシナジー効果が大きいとしている。なお、UBS証券でも目標株価引き上げの動き。

<5463> 丸一鋼管 3680 +30堅調。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も3500円から4400円に引き上げている。国内鋼管ビジネスの収益環境が良好で17.3期は会社計画を上振れる可能性が高いこと、16.3期に収益の足を引っ張った海外子会社の業績が直近で大幅に改善し始めていることなどを強気スタンスに変更の背景としている。《XH》

関連記事