27日の中国本土市場概況:上海総合0.05%安と小反落、商い低迷で動意薄

2016年5月27日 17:05

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記事提供元:フィスコ


*17:05JST 27日の中国本土市場概況:上海総合0.05%安と小反落、商い低迷で動意薄
27日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.40ポイント(0.05%)安の2821.05ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、1.50ポイント(0.05%)安の2952.78ポイントで引けている。半面、外貨建てB株相場はしっかり。上海B株指数は0.81ポイント(0.24%)高の336.30ポイント、深センB株指数は8.22ポイント(0.79%)高の1046.35ポイントで終了した。

マーケットの先行きが不安視される。このところの商い縮小傾向がマイナス材料だ。27日は上海証券取引所の売買代金が概算で1271億人民元にとどまり、13営業日連続で節目の1500億人民元を下回っている。投資家のマーケット離れが懸念された。ただ、指数はプラス圏で推移する場面もみられている。深セン・香港株の「相互乗り入れ」を巡り、来週にも解禁が正式発表される可能性がある——と伝えられるなか、市場活性化の期待が高まった。

業種別では、不動産株がさえない。緑地控股(600606/SH)が1.8%下落した。マーケット低迷が逆風となる証券株や保険株も売られる。自動車株や石油株、バイオ関連株なども下げた。

一方、素材関連株の一角はしっかり。非鉄の洛陽モリブデン(603993/SH)が3.5%高で引けた。インフラ関連株や発電株、銀行株なども物色された。

【亜州IR】《ZN》

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