26日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高と3日ぶり反発、素材関連しっかり

2016年5月26日 17:04

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:04JST 26日の中国本土市場概況:上海総合0.3%高と3日ぶり反発、素材関連しっかり
26日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比
7.36ポイント(0.26%)高の2822.44ポイントと3日ぶりに反発した。上海A株指数も
上昇し、7.78ポイント(0.26%)高の2954.27ポイントで引けている。一方、外貨建
てB株相場は小幅ながら下落。上海B株指数は1.20ポイント(0.36%)安の335.49ポイ
ント、深センB株指数は1.07ポイント(0.10%)安の1038.14ポイントで終了した。

商品市況高で投資家のセンチメントがやや上向く。上海商品取引所で非鉄などが
反発基調を強めるなか、関連銘柄が上昇し相場を下支えした。業種別では、非鉄など
の素材関連株がしっかり。廈門タングステン業(600549/SH)が4.8%高、中国アルミ
(601600/SH)が2.8%高で引けた。石油や石炭のエネルギー株も高い。ITハイテク関
連株や金融株なども物色された。

もっとも、大きく買われる動きにはつながっていない。商いの低迷も続いてい
る。26日は上海証券取引所の売買代金が概算で1271億人民元にとどまり、13営業日連
続で節目の1500億人民元を下回った。

元安進行も警戒されている。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ド
ル基準値を元高方向に設定したが、前日の基準値は約5年2カ月ぶりの元安水準だっ
た。来月には海外で重要なイベントが相次ぐ予定で、これらが人民元相場にどのよう
な影響をもたらすかも懸念されている状況。元安のペースがさらに加速するようなこ
とがあれば、今年1月の“元安パニック”が再来する恐れがある——との声も聞かれ
た。

【亜州IR】《ZN》

関連記事