米国株見通し:売り優勢の展開か、雇用統計の下方リスクに警戒

2016年5月6日 20:27

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記事提供元:フィスコ


*20:27JST 米国株見通し:売り優勢の展開か、雇用統計の下方リスクに警戒
『米株式市場』


5日のNY市場はまちまち。カナダのアルバータ州で発生した森林火災の影響で原油相場が上昇し、買いが先行。週間新規失業保険申請件数が予想より増加したほか、為替相場でドル高が進行したことが嫌気され、もみ合う展開となった。ダウ平均は9.45ドル高の17660.71、ナスダックは8.55ポイント安の4717.09。


市場の関心は雇用統計に集まることになるが、非農業雇用者数が20万人増と前月から下落、失業率は4.9%増と前月からの改善が予想されている。前哨戦となる4月ADP全米雇用報告では予想を下回ったこともあり、下方リスクが警戒されやすいだろう。


一方で、予想を上回ってくるようだと、市場は好感する一方、6月FOMCでの利上げ観測につながるため、不安定な相場展開に向かいやすいだろう。欧州市場は全般売りが先行しており、雇用統計がコンセンサス通りとなるようだと、欧州の流れもあって、売り優勢の展開に向かいやすい。《TY》

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