4日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安と小反落、商品安が重荷

2016年5月4日 17:02

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記事提供元:フィスコ


*17:02JST 4日の中国本土市場概況:上海総合0.1%安と小反落、商品安が重荷
4日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比1.37ポイント(0.05%)安の2991.27ポイントと反落した。上海A株指数も下落し、1.43ポイント(0.05%)安の3130.36ポイントで引けている。外貨建てB株相場も下げる。上海B株指数は0.27ポイント(0.07%)安の372.92ポイント、深センB株指数は4.92ポイント(0.43%)安の1128.74ポイントで終了した。

商品市況安が逆風。昨夜の商品相場(原油や非鉄、金など)が軒並み下落したことで、資源・素材株に売りが膨らみ、全体相場の重荷となった。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。市場への資金流入期待が高まっている。「社会保障基金や企業年金基金、保険会社といった機関投資家が足元で、A株取引口座を増設している」と報じられたことが相場を下支えした。上海総合指数は一時プラス圏に浮上し、約2週ぶりに心理的節目の3000ポイント台を回復する場面がみられている。

業種別では、資源・素材株の下げが目立つ。石炭のエン州煤業(600188/SH)が2.3%安、建材の安徽海螺セメント(600585/SH)が2.9%安、鉄鋼の武漢鋼鉄(600005/SH)が2.1%安で引けた。金融株や発電株、インフラ関連株の一角などもさえない。

半面、空運株は急伸。大手の中国南方航空(600029/SH)が値幅制限いっぱいまで買い進まれた。原油相場が大幅続落するなか、燃油コストの低減が期待されている。上海拠点の観光・ホテル、不動産銘柄なども物色される。ホテルチェーンの上海錦江国際酒店発展(600754/SH)が2.6%高と値を上げた。上海ディズニーリゾートが今週7日、客数限定でテストオープンする——と伝えられたことが刺激材料となっている。

【亜州IR】《ZN》

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