【狙い場・買い場】テラプローブはセキュリティ関連、顔認証で注目、株価二段下げで底打ち

2016年3月24日 09:49

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 テラプローブ<6627>(東マ・100株)は、ミニゴールデンクロスを示現。情報セキュリティー関連の銘柄として注目したい。同社は、ウエハテスト事業、ファイナルテスト事業、CSP(Chip Size Package)事業、開発受託事業、その他テスト周辺事業・技術開発を行っている。

 同社が顔認証ソフトウェア・ライブラリ(TeraFaces)を手掛けていることが注目される可能性がある。株式会社MJIが開発中のコミュニケーションロボットの基本機能の一つである個人認識機能のプラットフォームとして採用したと昨年12月2日に発表済みのほか、スイスのSTMicroelectronics社のスマートビルディング向けの最新デモセットに採用されたと発表済み。

 同社が手掛けるTeraFacesモジュールはわずか3センチ四方のモジュールで顔認証処理時間 0.3 秒以下の高速処理が可能であり、今後引き合いが活発化することも期待されることから、セキュリティー関連として人気が再燃する可能性がある。  2016年3月期第3四半期実績は、売上高が172億2000万円(前年期比7.8%増)、営業利益が22億9700万円(同2.8倍)、経常利益が21億2500万円(同2.6倍)、最終損益が4億0900万円の黒字(同5億6200万円の赤字)に着地。

 通期業績予想は、売上高が224億円(前期比5.1%増)、営業利益が25億円(同88.0%増)、経常利益が23億円(同76.1%増)、最終損益が2億5000万円の黒字(同4億7700万円の赤字)を見込んでいる。

 株価は、昨年7月6日につけた昨年来の高値1679円から2月12日に昨年来の安値618円と調整し二段下げを終了。ミニゴールデンクロスを示現し、再度、出直る気配を見せている。また、同社が、生体信号解析技術をベースとした要素技術の研究を行っていることも注目される。運動失調症(ALS等)や高齢化に伴い、言語やジェスチャーによる会話が困難となった方々の意思伝達を可能にし、QOL(Quality of Life)の向上に結び付く、脳波を用いた意思伝達技術の研究開発に取り組んでいる。国立大学の研究機関の成果である「光刺激を用いた意思判定手法」を応用、意思を正確に判定し使いやすい意思伝達機器の具現化、製品化を進めており、今後の展開に期待感が高まる。上値の抵抗線の26週移動平均線を目安にリバウンドする余地もありそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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