NEC、「東京マラソン 2016」で先進警備システムの実証実験を実施

2016年2月27日 22:03

印刷

群衆行動解析技術による混雑状況の検知イメージ(写真:NEC発表資料より)

群衆行動解析技術による混雑状況の検知イメージ(写真:NEC発表資料より)[写真拡大]

 NECは26日、警視庁と連携し、28日に開催される「東京マラソン2016」で、ICTを活用した先進の警備システム・技術の実証実験を行うと発表した。

 実証実験では、群衆映像から混雑状況や異変を検知する同社独自の「群衆行動解析技術」を活用。ゴール付近に設置したカメラの映像から周辺エリアの混雑状況を高精度かつリアルタイムに検知する。これにより、混雑状況に応じた群衆の適切かつ効率的な誘導が可能になる。

 また、一般ランナーと並走するランニングポリスが、ウェアラブルカメラと送信機を装着。ランナーの様子や会場で発生した不測の事態に関する映像をLTE回線で警視庁に送信し共有する。映像送信では、同社独自の「適応レート制御技術」で、高画質かつリアルタイムな映像配信を行うことで、警視庁で現場の状況が適切に把握できるようになる。

 さらに、同社独自の「映像鮮明化技術」で、コントラストが大きく変化するシーンでも安定した見やすい映像にリアルタイムで補正を行う。これらにより、現場と警視庁のスムーズなコミュニケーションを実現し安全で効率的な大会運営を支援する。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

関連記事