【株式市場・今週の展望】凍てついたマーケットに「春一番」は吹くか?

2016年2月14日 21:53

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記事提供元:エコノミックニュース

「雪どけ」は、突然やってくる。春が一気にやって来たようなその日を境に、売り材料ばかり探していた市場心理も、買い材料を進んで拾い上げるようになる。

「雪どけ」は、突然やってくる。春が一気にやって来たようなその日を境に、売り材料ばかり探していた市場心理も、買い材料を進んで拾い上げるようになる。[写真拡大]

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 今週、2月第3週(15~19日)は5日間の取引。SQ明けで本来、需給面で言えば上昇しやすい週だが、世界的なリスクオフの波はおさまるのか、どうか。

 世界の主要株式市場の休場日は、15日にアメリカのNY市場が「プレジデンツ・デー」で休場する。債券、商品市場も休場。カナダも休場する。19日にインド・ムンバイ市場が「マハーシヴァラートリー祭」で休場する。

 国内の経済指標、イベントでは15日の10~12月期GDP速報値が重要。マイナス成長だと景気対策の話題が出てきそうだ。

 15日には10~12月期の実質国内総生産(GDP)速報値、12月の鉱工業生産指数確報値、第三次産業活動指数、16日には1月の首都圏新規マンション発売。日銀当座預金のマイナス金利がこの日から実施される予定。17日には12月の機械受注、1月の訪日外国人客数、18日には1月の貿易統計、19日には12月の全産業活動指数、1月の日本製半導体製造装置BBレシオが発表される。

 主要銘柄の決算発表はビール大手、タイヤ大手の12月期本決算が出揃う。東証の4~12月期決算発表の推奨期限は15日。

 15日はキリンHD、ダイドーリミテッド、電通、アルプス技研、ポーラオルビスHD、東洋ゴム工業、ロイヤルHD、MS&AD、藤田観光、白洋舎など。16日はフィスコ、クボタ、三菱鉛筆など。17日はブリヂストンなど。18日はトレンドマイクロなど。

 新規IPOは来週24日の今年第1号のはてな<3930>の上場までお休み。2月はその1銘柄だけだが、3月はすでに9銘柄の新規上場日が決まっている。新規IPOラッシュの春はもうすぐ、そこまで(J-REITの新規上場は対象外です)。

 海外の経済指標、イベントは16日のNY連銀製造業景気指数、18~19日のEU首脳会議など、重要なものがけっこうある。

 15日には中国の1月の貿易収支、ユーロ圏の12月の貿易収支が発表される。15日に欧州議会経済金融委員会でECBのドラギ総裁が議会証言を行う。15~16日にアメリカ・ASEAN首脳会議が開かれる。

 16日には英国の1月の消費者物価指数(CPI)、卸売物価指数(PPI)、小売物価指数、ドイツ、ユーロ圏の2月のZEW景況感調査、アメリカの2月のNY連銀製造業景気指数、NAHB住宅価格指数、12月の対米証券投資が発表される。韓国で政策金利が発表される。

 17日には英国の1月の失業率、ユーロ圏の12月の建設支出、アメリカの1月の住宅着工件数、建設許可件数、生産者物価指数(PPI)、鉱工業生産指数、設備稼働率、1月26、27日開催のFOMC議事要旨が発表される。インドネシアで政策金利が発表される。

 18日にはオーストラリアの1月の失業率、中国の1月の消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)、フランスの1月の消費者物価指数(CPI)、ユーロ圏の12月の経常収支、アメリカの2月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数、1月のCB景気先行指標総合指数が発表される。欧州中央銀行(ECB)理事会の議事要旨が発表される。18~19日にEU首脳会議が開かれる。

 19日にはドイツの1月の生産者物価指数(PPI)、英国の1月の小売売上高指数、アメリカの1月の消費者物価指数(CPI)、ユーロ圏の2月の消費者信頼感指数速報値が発表される。

 アメリカの主要企業の決算発表は資源関連銘柄があり、資源価格の下落が決算にどう反映するか気になるところ。16日にファーストエナジー、17日にフレディマック、ニューモント・マイニング、エヌビディア、プライスラインG、TモバイルUS、マリオット、18日にアプライド・マテリアルズ、ノードストローム、ウォルマート・ストアーズ、19日にディアが発表する予定。

 「北国の春」は突然やってきて、しかもスピードが速い。根雪がとけたと思ったら、梅が咲いて桃が咲いて桜が咲く。福島県には、春にその三つの花が一気に咲くことで名付けられた「三春」というみやびな地名もある。

 マーケットの「雪どけ」も、突然やってくる。何かをきっかけに、春が一気に来たようなムードに変わる。その日を境に、雪と氷の白い闇の中で売り材料ばかり探していた寒々しい市場心理も、にわかに明るくなって買い材料を進んで拾い上げるようになる。そして北国の春のように市況の回復が一気に進んでいく。前週までのリスクオフで凍てついた大地に今週、そのきっかけをもたらしてくれる「春一番」は、吹くのだろうか?

 前週末12日の終値は14952.61円で、一昨年10月21日以来の低水準。そのテクニカル・ポジションを確認すると、移動平均線は全て上にあり、5日線は16115円、25日線は16966円、75日線は18485円、200日線は19176円。最も近い5日線でさえ1163円も離れているのは珍しい。前週、合計で2051円も下落した3日続落がどれだけひどいものだったかを物語る。

 ボリンジャーバンドでは、12日終値は14934円の25日線-3σと15612円の-2σの間にある。プラスマイナス2σの外に出る確率は4.5%で、プラスマイナス3σの外に出る確率は0.3%。12日はザラ場で-3σを割り込み、終値も上に18円しか離れていなかった。確率0.3%というのは、1月24日に実際にあった沖縄県で冬に雪が降る確率(歴史記録、観測記録合わせて過去500年間で7回だけ)よりも小さい。12日の25日移動平均からの乖離率は-13.5%で、こんなに下に離れるのは、それこそ沖縄に雪が降るようなめったに起きることがない出来事だった。

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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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