バレンタインデー2016 「告白」ではなく、チョコも「シェア」する時代へ

2016年2月6日 22:21

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

今年ももうすぐ、バレンタインデーがやって来る。デパートやショッピングモール、商店街などでは、早いところではもう一月の半ば頃から、ピンクのハートの飾りつけで賑やかに彩られていた

今年ももうすぐ、バレンタインデーがやって来る。デパートやショッピングモール、商店街などでは、早いところではもう一月の半ば頃から、ピンクのハートの飾りつけで賑やかに彩られていた[写真拡大]

 今年ももうすぐ、バレンタインデーがやって来る。デパートやショッピングモール、商店街などでは、早いところではもう一月の半ば頃から、ピンクのハートの飾りつけで賑やかに彩られていた。

 江崎グリコ<2206>が全国の中学生から40代までの男女624人に行ったインターネット調査によると、今年のバレンタインデーで告白したい人へ本命チョコを贈る予定の女性はわずか9.3%にとどまることが分かった。しかも、約7割(69.9%)が「男女問わずチョコを媒介としたコミュニケーションを深める日」に賛同。また、「あげるだけ」「もらうだけ」ではなく、あげたりもらったりとチョコを贈り合う「シェアチョコ」が増えており、去年チョコをもらった女性の87.5%、男性の36.8%がチョコを贈り合いを実践したそうだ。

 そんな中、チョコの種類も手作りやハート形だけでなく、バラエティに富んだものがたくさん登場している。

 例えば、イタリア最古ともいわれる老舗チョコレートメーカー「Majani(マイアーニ)」では、100年以上前に、自動車メーカーFIAT社のオーダーで誕生したFIATチョコレートと「FIAT500」のミニカーの特製ギフトボックスセットが人気だ。男性にはむしろ、チョコよりもミニカーが喜ばれるかもしれない。

 また、今年、40周年を迎えるアンリシャルパンティエでは、この季節だけの限定商品として、チョコレートでドレスアップしたフィナンシェを販売している。同店のフィナンシェは販売数世界一としてギネス世界記録に認定されていることでも知られる、超人気商品。シェアチョコで男性から女性に贈る際には喜ばれることは間違いないだろう。

 さらに、蜂蜜の等の製造販売で知られる山田養蜂場も、友チョコやシェアチョコ最適な「ぶんぶんショコラ」を販売して人気を集めている。同商品は、フランス産のはちみつを加えたガナッシュ「ノワ・ミエル」と、ヌガーをチョコレートでコーティングした「エグロン・レ」の2種のショコラが楽しめる詰め合わせセットで、6000個の限定販売が、発売から2週間ほどの2月初旬にはすでに完売しそうな勢いで売れているという。また、コク深いチョコレートをはちみつ入りチョコレートケーキに閉じ込めたスポンジケーキ「フォンダンハニーショコラ」も3000個限定で発売している。こちらは本命チョコにおすすめということで、しっとりとなめらかなスポンジに「熟成アカシア蜂蜜」を加え、しっとり感をさらにアップさせた逸品となっている。

 たとえ義理チョコでも、もらった方は嬉しいもの。告白も良いが、皆で楽しめ、一年の感謝を伝えあえるシェアチョコ文化も、これから定番化するのではないだろうか。(編集担当:藤原伊織)

■関連記事
中高生男子の母親、74%が「バレンタインにチョコもらったか、本人に確認」
20~40代の未婚女性の約半数が「バレンタインデー」チョコ贈る予定
ハロウィンの加工食品市場が100億円を突破 定番イベントに続く勢い
台湾で大人気のブラックサンダー 詐欺事件まで発生
2月の全国百貨店売上は4430億円 4カ月連続プラス

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事