ホンダ、ヤマハ発、BMW 、二輪車向け高度道路交通システムの強化で協業

2015年10月7日 20:14

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左から、BMW Motorrad モーターサイクル研究開発本部長 カール・ビクター・シャラー氏、本田技研工業 執行役員 鈴木哲夫氏、ヤマハ発動機 副社長兼技術本部長 木村隆昭氏(本田技研工業の発表資料より)

左から、BMW Motorrad モーターサイクル研究開発本部長 カール・ビクター・シャラー氏、本田技研工業 執行役員 鈴木哲夫氏、ヤマハ発動機 副社長兼技術本部長 木村隆昭氏(本田技研工業の発表資料より)[写真拡大]

 本田技研工業 (ホンダ)、ヤマハ発動機、BMW Motorradの3社は6日、二輪車の協調型高度道路交通システム(C-ITS)の強化と、コンソーシアム「Connected Motorcycle Consortium」の創設を目指し、協働を開始すると発表した。二輪車の安全性向上を目指すため、今後、他の二輪車メーカーにも同コンソーシアムへの参加を呼び掛ける予定という。

 3社はすでに、欧州でフィールドテストを実施するなど、C-ITS技術の分野で経験を積んでいる。BMWは、自動車メーカーや大手供給業者と共同で、ドイツのフランクフルト都市圏で実施されたC-ITSの大規模なフィールドテストに参加。Hondaとヤマハは、DRIVE C2X(www.drive-c2x.eu)という全欧ITSフィールドテストのプロジェクトに参画した。

 こうしたテストを通じて明らかになった課題に対し、提携企業3社は、C-ITSの諸方式を評価するなどし、二輪車の安全性の検証を行っていく構え。

 二輪車はスペースの制約があることから、四輪車向けに設計されたITSをそのまま搭載することができず、電子システムはより小型で水やほこり、振動への耐性が求められる。また、二輪車は四輪車とは走行時の運動特性が異なるため、ソフトウェア開発やアルゴリズムに特別な要件が必要となる。

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