日米の注目経済指標:7日の日銀決定会合で10月追加緩和の有無を見極めへ

2015年10月3日 14:57

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記事提供元:フィスコ


*14:57JST 日米の注目経済指標:7日の日銀決定会合で10月追加緩和の有無を見極めへ
10月5日-9日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■5日(月)午後11時発表予定
○(米)9月労働市場情勢指数-8月実績は+2.1
9月の非農業門雇用者数は市場予想を大きく下回った。ただし、8月実績は下方修正されており、9月の指数は8月と同水準となる可能性がある。雇用情勢の回復は極めて緩慢なペースとなりつつあり、8月並みの数字であれば、年内利上げの可能性は低下する見込み。

■7日(水)決定会合の終了予定時刻は未定
○(日)日本銀行金融政策決定会合-予想は金融政策の現状維持
8月のコア消費者物価指数は前年比マイナスとなり、物価の持続的な上昇は難しくなっている。ただし、日本銀行は2%の物価目標の達成時期を2016年度前半と予想しており、この見通しを大幅に変更する材料は揃っていないことから、金融政策は賛成多数で現状維持の見込み。早期追加緩和の必要があるかどうかは、次回10月30日の会合で議論されるものとみられる。

■8日(木)午前8時50分発表予定
○(日)8月経常収支-予想は+1兆2285億円
参考となる7月実績は+1兆8086億円。貿易・サービス収支の赤字幅は縮小し、第1次所得収支の黒字増大によって高水準の黒字を計上した。8月については、第1次所得収支の黒字額が縮小することが予想されており、全体の黒字額はやや縮小する見込み。

■8日(木)午前8時50分発表予定
○(米)8月機械受注-予想は前月比+3.0%
参考となる7月実績は、前月比-3.6%。製造業・非製造業ともに減少。中国経済の成長鈍化を警戒して企業の投資意欲はやや衰えている。内閣府は判断を「持ち直しの動きに足踏み」と下方修正した。8月については、造船、通信・サービスからの受注減少が予想されているが、電気機器や食品製造の受注は増加する可能性があり、全体では反動増が予想されている。

その他の主な経済指標の発表予定は、5日(月):(米)9月ISM非製造業景況指数、6日(火):(米)8月貿易収支、7日(水):(日)8月景気先行指数。《FA》

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