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横浜ゴム、理研ら、バイオマスを原料とした合成ゴムを開発
バイオマスを原料とした合成ゴム(ポリイソプレンゴム)生成のイメージ(横浜ゴムの資料より)[写真拡大]
横浜ゴムは3日、理化学研究所(理研)、日本ゼオンとの共同研究で、バイオマスから合成ゴム(ポリイソプレンゴム)の原料となるイソプレンを合成することに成功したと発表した。現在イソプレンは石油を原料に生産されているが、今回の技術によって石油消費量の削減が期待される。
3者は、2013年からバイオマスから合成ゴムを作りだす共同研究を進めてきた。研究には理研・環境資源科学研究センター(SRS)保有する細胞設計技術、植物科学技術が活用された。この結果、「in silico代謝設計技術」(コンピュータで微生物の代謝経路をゲノムスケールで設計する技術)を用いて人工代謝経路を設計し、イソプレンの新規合成法を発見するに至った。今後、2020年代前半を目標に実用化を目指す計画。
ポリイソプレンゴムは化学構造が天然ゴムに類似することから合成天然ゴムとも呼ばれる。このため新技術の開発は、化石燃料使用の削減だけでなく、気象条件によって生産高が変動する天然ゴムの補填原料としても期待できるとしている。
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