メック 一部の製造工程においてはニッチながらも世界シェアをほぼ独占

2015年9月2日 07:54

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記事提供元:フィスコ


*07:54JST メック---一部の製造工程においてはニッチながらも世界シェアをほぼ独占
メック<4971>はモバイル端末や自動車の電装品、インターネットのインフラ等を製造するために必要な生産技術を世界に提供する工業用の化学薬品メーカー。毎年売上の約10%を研究開発投資するなど、一部の製造工程においてはニッチながらも世界シェアをほぼ独占する製品を持つ研究開発型企業でもある。コア技術は微細配線を形成するための技術、樹脂と金属の密着強化のための接合技術、それによる接着剤レスや軽量化。

2016年3月期は売上高で前期比4.0%増の94.2億円、経常利益で同3.3%増の22.0億円が見込まれている。足もとでは引き続き高密度電子基板向け製品の開発、販売に注力。特にスマートフォンやタブレットPC等のパッケージ基板向けに高いシェアを持つ「CZシリーズ」や高密度配線パターンを実現する「EXEシリーズ」の開発を加速している。「EXEシリーズ」は既にディスプレイ向けに高いシェアを獲得しているが、さらに、パッケージ基板やフレキシブル基板、HDI基板向けに拡大すべく評価試験を続けている。

ROE、ROAともに順調に増加しつつあり、15年3月期のROEは11.2%と2ケタ台乗せ。1株あたり配当も利益の増加と歩調を合わせて増加しており、2016年3月期は前期比2.00円増の16.00円が見込まれている。《SF》

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