健康的な美しさを保つ秘訣は油分にあった!? 50代女性は40代に比べ油分が1/5に減少

2015年8月30日 17:33

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 株式会社総合企画センター大阪が発売している「2015年アンチエイジング化粧品の市場分析調査」によると、2013年度のアンチエイジング化粧品市場は前年度比3.6%増の3025億円となり、過去5年間で最も高い成長率を示したことが分かった。同社では、調査結果から、消費増税前の駆け込み需要や景気の回復基調に伴う百貨店・専門店系ブランドの復調、「白斑問題」を背景としたアンチエイジングカテゴリーへの重点投資、さらには訪日外国人観光客によるインバウンド需要の拡大などを成長要因として挙げている。

 また、商品別では資生堂<4911>の「エンリッチドセラム」が約70万個、アルビオンの「エクラフチュール」が37万本を売り上げたことなど、ヒットを商品が相次いだことも報告している。

 アンチエイジングでもっとも重要となるのが「肌」の若さだが、これについて、ロート製薬<4527>が先般、かなり興味深いインターネット調査を実施している。

 ロートでは2015年7月に50代女性1000名、50代の母親を持つ20代女性500名、合計1500名に対し、インターネットを介した美意識調査を行った。その結果、50代女性も20代女性も共通して、「50代女性の美しさは、化粧で飾るよりも、内面が輝く方が美しいと思う」と考えており、「50代女性の美しさ」に関する価値観は同じであることが分かった。また、「50代らしい美しさ」については「健康的な美しさ」が1位となり、母親だけでなく娘も、母親には「健康的な美しさ」を求めていることが分かった。

 とくに娘世代からは、「若作りをしすぎるのは正直イタイ」「メイクよりもまずは内側から美しくなってほしい」と、等身大の、健康的な内側からの美しさを母世代に求める声が目立った。一方、50代女性も「健康的な美しさ」を望みながらも、「現実はなかなかそうはいかない」と考える人が94%近くを占め、約70%の人が「肌の変化を感じる」と答えている。

 では、50代女性が「健康的な美しさ」を保つためにはどうすれば良いのだろうか。同じくロート製薬が医療法人財団青輝会アオハルクリニック(院長:小柳衣吏子氏)と共同で、20~64歳、2053人の女性を対象に肌データ解析による50代の肌状態(シワ)に関する研究を行ったところ、シワは、40代から増加し始め、50代前半では20代前半の約6.6倍となることが分かった。また、同社の研究では、肌の油分は年齢とともに減少し、50代女性の油分は40代の5分の1にまで激減するという。肌の油分は、肌のうるおいを守る皮脂膜を構成しており、油分が減ることは肌の乾燥を引き起こす。肌の乾燥は小じわの形成に影響を与えることから、50代のスキンケアは特に、水分だけでなく肌に油分をしっかりと与えることが大切と考えられる。

 また、50代では個人差が大きくなることも明らかになった。ケア次第で、20代のスコアを保つこともできるともいえる。

 いつまでも若々しくありたいと願うのは、世の女性すべての願いだろう。日常のケアを怠らず、50代と言わず、いくつになっても「健康的な美しさ」を保ち続けたいものだ。(編集担当:石井絢子)

■関連記事
自分に自信「アリ」。欧米女性は「内面」韓国女性は「肌」日本女性「特になし」
サメ肌にご用心! 3.5人に1人が悩む「毛孔性苔癬」とは?
表皮幹細胞が肌のうるおいを左右する 資生堂が発見
お肌の曲がり角は35歳? 製薬会社が明らかにした恐ろしい「シミ」のヒミツ
アンチエイジングに新たな光。コラーゲン線維の増強等に貢献する素材を発見

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事