日本銀行、貨幣博物館を11月21日リニューアルオープン

2015年8月29日 05:26

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「貨幣博物館」の完成イメージ図(日本銀行金融研究所発表資料より)

「貨幣博物館」の完成イメージ図(日本銀行金融研究所発表資料より)[写真拡大]

 日本銀行は27日、現在改装中の「貨幣博物館」を11月21日にオープンすると発表した。入場無料。休館日は月曜(ただし、祝休日は開館)。

 リニューアルに伴い、館内では、新しい研究成果を踏まえた展示から、体験展示、記念撮影スポットまで、新たな取り組みが導入されたほか、古今東西の珍しいお金や様々な関係資料を、以前より見やすい展示で公開するという。

 また期間限定で、通常はレプリカを展示している貴重なお金を公開するほか、昨年、米国のFRB(連邦準備制度理事会)で初めて展示し、評判になった錦絵についても、一部公開する。

 同博物館では、貨幣に関する歴史的、文化的な資料を収集・保管し、それらの調査研究を進めつつ、広く一般に公開している。所蔵資料の中核となっているのは、明治末期からの古貨幣収集家・研究家であった田中啓文(たなか・けいぶん)氏が収集した銭幣館コレクション。

 田中啓文氏は、日本の古代から近代にいたる貨幣だけでなく、中国を中心とする東アジアの貨幣や、貨幣に関するさまざまな資料を収集していた。同博物館は、これらの資料をより広く公開するため、日本銀行創立100周年(1982年)を記念して1985年11月に開館。貨幣そのものや関係資料、研究成果を公開することで、貨幣の歴史や貨幣の持つ機能・役割、貨幣と文化、社会の関わりなどについての情報を提供している。(記事:町田光・記事一覧を見る

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