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住友商事、フランスの高機能肥料事業を買収
住友商事は、仏Agroqualita France SARL社(アグロクオリタ社)の高機能肥料事業を買収した。写真は、アグロクオリタ社のWebサイト。[写真拡大]
住友商事は28日、イタリアのSipcam Oxon Group社(シプカム社)から、同社傘下の仏Agroqualita France SARL社(アグロクオリタ社)の高機能肥料事業を買収したと発表した。欧州地域の農薬販売の基盤強化、事業拡大を目指すという。
同社によると、今回の買収は同社グループ100%出資の農薬販売統括会社Sumi Agro Europe Ltd.(SAE社)を通じて実施した。SAE社は、シプカム社と資本・業務提携している。高機能肥料事業は、農薬販売事業と同様、きめ細かな需要喚起、普及活動、販路選定などが求められ、SAF社の強みである「マーケティング力」が生かせる領域という。
また、高機能肥料事業への進出はSAE社の欧州戦略の一つであり、既にルーマニア、ブルガリアでは商業化に成功し、中核事業にまで成長しているという。SAF社は、アグロクオリタ社の全社員を引き受け、他の欧州諸国のSAE社グループへ横展開することにより、同グループ戦略の推進を図る。
住友商事の農薬事業は、欧米を中心とした30カ国以上で輸入販売事業を展開している。売上高1,500億円達成も視野に入っており、販売組織の強化に向けて取り組みを加速させていくという。
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