今回の米FOMC声明はどのような内容になるのか?

2015年7月29日 19:59

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記事提供元:フィスコ


*19:59JST 今回の米FOMC声明はどのような内容になるのか?
 市場関係者の間では、29日(日本時間30日未明)に発表される米FOMC声明はややタカ派寄りの内容になるとの見方が多い。今回発表される声明では、9月利上げを予見させる文言が含まれるとの指摘もあるが、どのような文言になるのかを予測することはできない。従来の声明では、労働市場のさらなる改善が確認されること及び中期的にインフレ率が2%目標に向かっていくとの合理的な確信が持てることが、利上げを行う条件とされていた。

 米国が9月に利上げを行う用意がある場合、FOMC声明を通じてその意思を明確に伝える必要があるかもしれない。今回の声明内容が前回(6月)と大差ない場合、9月利上げ観測は大幅に後退するだろう。

 ただし、9月に利上げを行うとの予断を市場に与えた場合、何らかの要因で市場環境が急激に変化し、利上げ見送りが妥当であると判断しても、そのことを市場にうまく伝えることは難しくなる。それでも米国は利上げを行うかもしれないが、米株式市場がひどく混乱する可能性が高い。《MK》

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