弥生、小規模企業向けクラウド「弥生会計 オンライン」 銀行取引を自動仕分け

2015年7月8日 09:38

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「弥生会計 オンライン」の基本機能一覧図(写真:弥生発表資料より)

「弥生会計 オンライン」の基本機能一覧図(写真:弥生発表資料より)[写真拡大]

 弥生は7日、会計ソフトの「弥生会計」をクラウド対応した「弥生会計 オンライン」のサービスを開始すると発表した。

 「弥生会計 オンライン」は、新規開業法人や会計ソフトを利用したことがない法人が使用する会計ソフトとして、取引入力から集計、決算まで小規模法人に必要な会計業務が完結するという。

 基本機能として、銀行明細やクレジットカードなどの取引データを自動で取込み、自動仕訳する。当初はCSVデータのインポートから開始。10月から自動取込みに対応予定。これにより取引の多くを占めると言われる銀行取引の仕訳が自動化される。また、自動仕訳の学習機能で、仕訳精度が向上する。

 さらに、12月から、スキャナーで読み取った証ひょう類から取引データを生成し、仕訳データに自動変換する機能が提供される。これにより証ひょうの整理、ファイリングから仕訳の入力までが自動化される。2016年1月1日からの電子帳簿保存法の改正による証ひょう類の電子保存に対応し、元となった証ひょう類の廃棄が可能となる。

 2016年3月には、デスクトップ版「弥生会計」と双方向でのデータ連携も開始される。これにより「弥生会計 オンライン」とデスクトップ版「弥生会計」とで入力したデータが相互に同期できる。そのため会計事務所は、「弥生会計 オンライン」を導入している顧問先の業務を、使い慣れたデスクトップ版「弥生会計」で行える。

 利用には、「無料体験プラン」「セルフプラン」「ベーシックプラン」の3つのプランが用意されている。「無料体験プラン」は、最大2カ月間無料ですべての機能が利用できる。「セルフプラン」は、26,000円/年(税抜)ですべての機能が利用できる。「ベーシックプラン」は、30,000円/年(税抜)で、すべての機能が利用できるほか、サポートと業務相談サービスが利用できる。

 なお、サービス開始を記念し、新設法人を対象にした無料キャンペーンが行われている。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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