4割以上の人が中古品を売った経験あり その理由は「もったいないから」

2015年6月30日 11:10

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記事提供元:エコノミックニュース

 インターネットの普及によって通販のみならず、中古品の売買も盛んになっている。最近ではスマホの普及によってさらに活発になっているようだ。楽天リサーチの調査によると、4割以上の人が中古品を売った経験あり その理由は「もったいないから」が最も多かった。

 楽天リサーチでは、「中古品(リユース品)の売買に関する意識調査」をインターネットで実施、その結果を発表した。今回の調査は、2015年5月21日から24日の4日間、楽天リサーチに登録しているモニター(約230万人)の中から、全国の20代~60代の男女1,000人を対象に行った。

 まず、これまで、中古品を売ったことがあるか聞いたところ、4割以上(43.5%)が「売ったことがある」と回答した。また、3割弱(26.8%)は「一年以内に売ったことがある」と答えた。一方、中古品を購入したことがあるか聞いたところ、半数以上(52.1%)に経験があり、3割以上(32.8%)は過去1年以内に購入したことがわかったという。

 次に、性年代別の比較では、中古品を売ったことがあるのは、40代から60代においては、その約3~4割(40代:41.0%、50代:44.5%、60代:31.5%)であるのに対して、20代、30代では、半数以上(20代:50.0%、30代:50.5%)と回答した。中古品の購入では、20代から50代の半数以上(20代:54.5%、30代:56.5%、40代:53.0%、50代:54.0%)が「経験がある」と回答したのに対して、60代は約4割(42.5%)にとどまった。

 そして、オンラインで中古品を売買したことがある人(販売経験者:209人、購入経験者:295人)に、利用したデバイスを聞いたところ、8割以上(販売:81.8%、購入:88.1%)がPC、約2割(販売:22.5%、購入:22.7%)がスマートフォンを利用していることが判明した。

 これに関しては、女性20代は、スマートフォンを利用している割合が他の年代と比べて高かった。中古品を売る際、20代女性を除く他の性年代は、PCの利用率が平均で85.3%、スマートフォンの利用率が平均で17.0%であるのに対し、女性20代はスマートフォンとPCの利用率が共に48.0%だった。さらに、中古品の購入においても、20代女性を除く他の性年代は、PCの利用率が平均で92.1%、スマートフォンの利用率が平均で16.9%であるのに対し、女性20代は、スマートフォンの利用率が高く、PCが53.3%に対して、スマートフォンは63.3%と上回ったとしている。

 また、中古品を売る理由を聞いたところ、「捨てるのがもったいないから(86.7%)」が最も多く、次に「お金を稼ぐことができるから(73.3%)」が続いた。「捨てるのがもったいないから(男性:81.1%、女性:91.9%)」、「地球環境に配慮したいから(男性:26.9%、女性:43.5%)」に関しては、男性より女性の方に挙げる人が多いことから、男性と比較して女性の方がリサイクル意識を強く持っていることがわかった。

 この中で、「お金を稼ぐことができるから」、「暇つぶしになるから」を理由に挙げるのは、20代が最も多く、年代が上がるにつれてその割合は下降するという。20代女性においては、「暇つぶしになるから」(37.0%)を理由として挙げる割合が、20代女性を除いた性年代の平均(13.8%)と比べて、特出して高かった。中古品をスマートフォンで売る機会が最も多い20代女性が、隙間時間を利用して中古品を売っていることが判明した結果となった。(編集担当:慶尾六郎)

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