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トヨタ、タカタ製エアバッグのリコールを拡大
タカタ<7312>製エアバッグの欠陥に伴うリコール(無料回収・修理)問題が、長期化かつその規模を拡大し続けている。トヨタ自動車<7203>は16日、アメリカでリコール対象を約136万5000台に拡大するとの発表を行った。これは、アメリカ道路交通安全局(NHTSA)が求めていたリコール対象の大幅な拡大にタカタが同意したことを受けた措置で、これによりタカタ製エアバッグの欠陥によるアメリカでのトヨタ自動車のリコール台数は、計約291万5000台となる。
リコールとなるのは、2003~07年型の主力車「カローラ」(「マトリクス」を含む)や、05~06年モデルの「タンドラ」、05~07年モデルの「セコイア」、さらには03~07年モデルの高級ブランド「レクサス」の乗用車「SC430」など計5車種で、助手席用エアバッグが対象となる。トヨタ自動車は今回、合計約136万5000台を追加でリコールし、これによりアメリカでのトヨタ自動車のリコール台数は約291万5000台にまで拡大する。
これまでトヨタ自動車は助手席用エアバッグのリコールをアメリカ南部の13州・地域に限っていたが、アメリカ道路交通安全局(NHTSA)の求めるリコール対象の大幅な拡大にタカタが応じたことを受けて、対象を全米に拡大した。欠陥があるエアバッグはガス発生装置が異常破裂して金属片が飛び散り、負傷する恐れがある。
タカタは5月、アメリカ道路交通安全局との間で同社製のエアバッグの欠陥について認め、リコール対象を全米に拡大させることに合意した。これを受けて16日にトヨタ自動車がリコールを拡大させたほか、15日にはホンダ<7267>が助手席エアバッグのリコール対象を、アメリカで新たに104万台追加するとの発表を行っている。
この先、タカタ製エアバッグのリコール対象がどの程度まで拡大し、最終的な台数がどの程度になるのかはまだわからないが、現時点でもすでに大規模なリコールへと進展してしまっている。ドライバーの安全を守るためにも、1日も早い問題収束を願うばかりである。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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