葛西水族園、大型水槽の展示回復に向けた取り組みの現状を発表

2015年6月6日 20:54

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 葛西臨海水族園は3日、大型水槽の展示回復に向けた取り組みの現状などを発表した(東京ズーネット)。

 昨年12月からクロマグロなどの大量死が続いた同水槽では、1月にスマとハガツオが全滅。クロマグロ1匹だけが生き残っていた。同園では展示回復の第1段階として3月30日にアカシュモクザメを2匹、4月1日にタカサゴ類約500匹を同水槽に追加。第2段階として5月15日にハガツオ21匹、22日にスマ29匹を追加している。

 しかし、3日までにハガツオ4匹、スマ13匹が死んでおり、3日時点で残っているのはハガツオ17匹、スマ16匹となっている。特にスマは5月22日に搬入後8日間で13匹が死んでいる。直接の死因は水槽への激突などによる背骨や頭蓋骨の骨折だという。これらの魚は水槽の環境に慣れないうちに死ぬこともあるようだが、同園では激突の原因について調査を行っており、日大で死骸の病理解剖も行われるとのこと。

 同園では今後、展示中の魚の状態をよく観察し、クロマグロ導入について判断していくとのことだ。

3日時点で大型水槽に展示中の魚と数は以下の通り。

  クロマグロ: 1匹 
 スマ: 16匹 
 ハガツオ: 17匹 
 アカシュモクザメ: 2匹 
 タカサゴ類: 約500匹 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 日本 | スラッシュバック | サイエンス

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