野村不動産・長谷工・ブリヂストン、業界初の「サイホン排水システム」を開発

2015年5月24日 14:22

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サイホン排水システムの概要(図:野村不動産発表資料より)

サイホン排水システムの概要(図:野村不動産発表資料より)[写真拡大]

  • 従来の重力式排水との違い(図:野村不動産発表資料より)
  • プランバリエーション(図:野村不動産発表資料より)

 野村不動産、長谷工コーポレーション、ブリヂストンの3社は22日、独自の「サイホン排水システム」を開発し、キッチンディスポーザーで実用化したと発表した。

 3社が開発した「サイホン排水システム」は、従来よりも小さな口径の排水管を使用し、同じ階ではなく、1つ下の階で、建物の各階を縦に貫通して下水に通じる、排水立て管に合流させ、水が落ちることで発生するサイホン力を利用して排水するという。

 従来の重力式排水で必要だった排水管の勾配が不要で、排水立て管から水廻り設備の距離を大きく取らずに済み、床下空間をこれまでより低く設計できるという。これにより、こ室内空間を拡大でき、水廻りをリフォームする際のレイアウト変更の自由度が向上するなどのメリットがあるという。

 3社によると、今後は、キッチンだけでなく、ユニットバスや洗面化粧台などでもサイホン排水システムを実用化するとしている。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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