三菱重工、洋上風力発電設備を欧州エネルギー企業から116基受注

2015年5月20日 07:15

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出力3,450kWの洋上風力発電設備V112-3.45(三菱重工業の発表資料より)

出力3,450kWの洋上風力発電設備V112-3.45(三菱重工業の発表資料より)[写真拡大]

 三菱重工業とデンマークのヴェスタス社(Vestas Wind Systems A/S)の洋上風力発電設備専業合弁会社であるMHI Vestas Offshore Wind A/S(MHIヴェスタス)は19日、出力3,450kWの洋上風力発電設備V112-3.45を116基受注したと発表した。併せて、保守サービス契約も締結した。大規模な洋上風力発電設備の受注は今回が初めてだという。発注したのは、欧州最大級のエネルギー企業であるE.ON(エーオン)で、英国で進める総出力40万kWに達する超大型の洋上ウインドファームを支える設備・ランピオン洋上ウインドファーム(The Rampion Offshore Wind Farm)プロジェクト向けに向けたもの。

 ランピオン洋上ウインドファームは、イングランド南東部サセックス州沿岸から13km沖合に立地され、その規模は、MHIヴェスタス社および前身のヴェスタス社の20年を超す活動の中で最大のプロジェクトとなる。運転開始後は、29万の英国世帯に必要な電力を供給するとともに、年間60万tに達するCO2を削減することが見込まれている。

 今回供給するのは、MHIヴェスタスの持つ洋上風力発電設備V112-3.3(3,300kW)をアップグレードしたV112-3.45。2017年度第1四半期から据付を開始し、2018年に試運転を完了する計画。

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